2011年3月 7日 (月)

クーツの目指すもの~RC44カップ in サンディエゴ

第34回アメリカズカップの開催地選考にあたり、オラクルレーシングCEOであるラッセル・クーツは、大都市のウォーターフロントでレースを行い、迫力あるセーリングシーンを展開することによって、セーリングの素晴らしさを広く大衆へアピールしていきたいと公言してきました。

この週末サンディエゴにおいて、クーツが主宰するRC44クラスのレースが開催されましたが、クーツにとって2013年にサンフランシスコで開催される次回アメリカズカップへ向けた格好のテストケースとなったようです。

かつてサンディエゴでアメリカズカップが開催された際には、サンディエゴ市街から離れたポイント・ロマ沖の太平洋上がレース海域とされていましたが、今回はサンディエゴ湾内、しかも観光客が最も集まるミッドウェイ空母博物館からサンディエゴ国際空港にかけたハーバードライブに面したエリアで開催されました。

その結果、クーツの思惑通り、多くの市民や観光客がハーバードライブ沿いのウォーターフロントからレースを観戦し、大いに盛り上がったようです。

RC44クラスはクーツ自身がプロデュースし、自らの名を冠したモノハルのワンメイククラスですが、ミニACクラスとも呼ばれる美しいボートで、ブログ主とんべえも大好きなボートです。

なんてったって40フィートコンテナに全てを詰め込んで、どこにでも簡単に運べるというコンセプトが素晴らしい。あー、こんなボートでレースしたいなぁ。

追伸: 丁度1年前サンディエゴから帰国し、関西に戻ったとんべえでしたが、この4月から茨城県へ転居することになりました。アメリカ在住期間を除き、かれこれ20年関西を拠点にJ/24に乗り続けて来ましたが、いよいよ存続の危機か!(といいながら、止める気は全くありませんが)

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2011年3月 2日 (水)

第34回アメリカズカップ競技規則発表

2013年にサンフランシスコで開催予定の第34回アメリカズカップで使用される競技規則が、オーガナイザーであるアメリカズカップ・レースマネジメント(ACRM)から発表されました。

34th America's Cup: AC34 Racing Rules Issued

詳しい内容は追って見て行きたいと思いますが、

* レース中の映像配信用オンボート通信システムの簡素化。

* 海上オフィシャルの権限拡大 ~ 海上判定権限を強化することにより、レース後の審問を減らし、最初にゴールした艇が勝者となりやすくする。

ことを意図して制定されているようです。

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2011年3月 1日 (火)

怪物の帰還 ~「USA」サンフランシスコに上陸

昨年2月バレンシアで開催された第33回アメリカズカップにおいてアリンギからカップを奪取したBMWオラクルのモンスタートリマラン「USA 17」は、現地時間の2月28日大会終了後初めてアメリカへ戻り、チームの本拠地であるサンフランシスコ港のピア80に上陸しました。

ORACLE Racing: America's Cup-winning trimaran USA 17 comes home to San Francisco

Usa17

Photo Copyright: BMW Oracle Racing/Gilles Martin-Raget

2008年8月にシアトル近郊のアナコルテスで建造・進水され、その後2009年末までサンディエゴでテストを重ね、決戦の場バレンシアへ旅立って以来、1年2ヶ月ぶりの米国帰還となりました。

17inusa_2

Photo Copyright: Oracle Racing/Gilles Martin-Raget

西海岸育ちの彼女ですが、実ははじめてのサンフランシスコ入りです。

是非あの怪物振りを、サンフランシスコベイで見せ付けて欲しいものです。

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2011年2月22日 (火)

AC45が沈!

ニュージーランドのオークランドでは「AC45」プロトタイプのシェイクダウンが終わり、現在既に次回アメリカズカップへ参加を表明したチームによる「体験セーリング」が開始されていますが、現地時間の2月21日この日初めて「AC45」に搭乗したスウェーデンのアルテミス・レーシングは、風速20ノットのコンディション下「AC45」を沈させてしまいました。

幸いクルーに怪我はありませんでしたが、「AC45」はウィングセールにダメージを受け、サポートボートに曳航されハーバーへ戻りました。

昨日アップした「エクストリーム40」のように、レーシングカタマランには過激な沈がつきものですが、「AC45」のサーキットが開始されたときには、きっと同様のシーンが展開されることでしょう。すっごい迫力なんでしょうねぇ・・・

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2011年2月21日 (月)

アメリカズカップ・ワールドシリーズ日程発表

2013年サンフランシスコで開催される第34回アメリカズカップ本戦へ向けた予選シリーズである「アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の2011~2012年の開催日程が発表されました。

34th America's Cup: 2011-2012 America's Cup World Series Dates Released

今回発表された2011~2012シーズンの日程は以下の通りです。

2011-2012 America's Cup World Series Schedule (開催地は近日発表)

第1戦
: 2011年 7月16~24日

第2戦:
 2011年 8月13~21日

第3戦:
2011年 9月17~25日

第4戦:
2011年10月15~23日

第5戦:
2011年12月10~18日

第6戦: 2012年 2月17~25日

第7戦:
2012年 4月14~22日

第8戦:
2012年 5月19~27日

この2011~2012シーズンのアメリカズカップ・ワールドシリーズには、先日オークランドで進水されたウィングセールの45フィートカタマラン「AC45」が、運営団体であるアメリカズカップ・レースマネジメント(ACRM)から参加各チームへ貸与されます。

さらに、この後引き続き開催される2012~2013シーズンには、次回アメリカズカップ本戦の制式ボートである72フィートカタマラン「AC72」が使用されます。

Ac45ac72

Copyright: 34th America's Cup

つまり、この2011~2012シーズンは、ハイテク大型カタマラン「AC72」導入へ向けたトレーニング期間もかねているわけです。

レーシングカタマランによるエキサイティングなセーリングシーンは、40フィートカタマラン「エクストリーム40」を使用したサーキットシリーズで既にお馴染みです。

さらにウィングセールを搭載したハイテクボート「AC45」「AC72」が、一体どんなレースを展開してくれるのか?以前にもご紹介したこのイメージビデオのようにエキサイティングなものとなるのか、非常に楽しみです!

しかし、今回の発表、様々な言語でのプレスリリースがACRMから同時配信されていますが、その中には中国語と韓国語が入っているにもかかわらず、日本語は含まれていません。ほんと寂しい限りです・・・

おまけ: というわけで、お茶目なイルカで和んでください。

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2011年2月 6日 (日)

新しいセーリングのかたち ~ AC45テスト快調

ニュージーランドのオークランドで進められているAC45プロトタイプのテストセーリングは、順調に進んでいるようです。

まずは、オンボード映像から。

先にお伝えしたとおり、シェイクダウンのヘルムをとったのはオラクルのジェームス・スピットヒルでしたが、その後のテストプログラムの中で、アリンギを離れたマリー・ジョーンズやオラクルレーシングのCEOラッセル・クーツ、さらにはチーム・ニュージーランドのディーン・バーカーもヘルムを務めています。

また、ニュージーランドの若手セーラーたちにもヘルムを握るチャンスが与えられています。

伝統的なマッチレースであるアメリカズカップにカタマランを持ち込むことに対しては、異論もありましたが、このAC45のパフォーマンスを目の当たりにすると、セーリングの新しい時代が到来したことを実感せざるを得ません。

ウィングセールを搭載した45フィートカタマラン、私も乗りたくなってきました!

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2011年1月26日 (水)

第34回アメリカズカップの開催日程が確定!

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Photo Copyright: Gilles Martin-Raget/America's Cup Race Management

第34回アメリカズカップの運営組織であるアメリカズカップ・レース・マネジメント(ACRM)は、1月26日次回アメリカズカップの開催日程を正式に発表しました。

ISAF: Official Dates For The 34th America's Cup Released

今回発表された正式日程は以下のとおりです。

2013年7月13~9月1日 ルイヴィトンカップ(予選)

2013年9月7日~9月22日 アメリカズカップ(本戦)

さぁ、いよいよ動き始めました!

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2011年1月17日 (月)

AC45 初号艇セーリング開始!

2013年サンフランシスコで開催される第34回アメリカズカップにおいて使用される72フィートカタマラン「AC72」のスケールダウン版であり、また本戦へ向けた今年度のサーキットシリーズに使用される45フィートカタマラン「AC45」の0号艇(プロトタイプ)が、1月16日ニュージーランドのオークランドで進水され、翌17日セーリングテストを開始しました。

まずは16日の進水式の模様。注目のウィングセールは、昨年2月バレンシアでの第33回アメリカズカップで我々の度肝を抜いたBMWオラクルのモンスタートリマラン「USA」と同じく、メインウィング+フラップの2枚羽根構造となっています。

つづいて翌17日にはシェイクダウンテストが行われました。アメリカズカップ・レースマネジメント(ACRM)のジェーン・イーグルソン(当ブログにも何度か登場した元BMWオラクルの広報)による公式ブログによれば、天候の悪化が予想されていたため、テストは午前中で切り上げられましたが、シェイクダウンにもかかわらず、風速10ノットで20ノットという素晴らしい艇速をマークしたとのことです。

34th America's Cup: 20 Knots Right Out of the Box

おなじみバレンシア・セーリングによるYouTube映像。

さらに、ACRMによる公式映像。

昨年2月の第33回アメリカズカップで「USA」とカップを争った「アリンギ5」と同様のドルフィン・ストライカーを備えた「AC45」が、ウェーブ・ピアーシング型のバウで波を切りながら快走する姿を見ることができます。

を誇った”怪鳥”「USA」のウィングセールは当初8枚フラップでスタートし、最終的に9枚(高さ70m!)まで進化したのに対し、「AC45」はシンプルな3枚フラップとなっています。また、ウィング表皮のフィルム素材も変更されているなど、恐らくコストダウンも考慮されていると思われます。

Bor_90_vs_usa

シェイクダウンのヘルムスを務めたジェームス・スピットヒルのコメント:

「ドックにいる全員から笑みがこぼれるほど、ファンタスティックだよ。こいつは素晴らしいツールだ。きっと面白いことになるよ。

ウィングは素早くボートパワーを得るに充分な大きさがあり、セーリングも簡単で操縦性にも問題なかった。こいつでレースをしたらどんなに楽しいか、僕らは早くもそんなことを話しはじめてるんだ。

接近戦でも問題ないと思う。今日は何度も20ノットまで行ったよ。

ウィングセールでは、ソフトセールのメインと比べ、ずっと素早く簡単にパワーを抜くことができるんだ。このボートなら、どのチームも素早くスピードを得ることができるから、みんなハッピーなはずだ。

アメリカズカップに出場するような連中は、みんな限界まで攻め込むから、ちょっとしたリスクもあるけど、カップを争うんだからにはそれくらいのことはしなくちゃね。僕はこのボートでのレースが待ちきれないよ。

シェイクダウンであることを考えても、今までで1番印象に残ったといえる。あっという間にフルパワーで片ハルをフライングさせながら滑走したんだから。ウィングを駆使した最新テクノロジーがここにある。これこそがアメリカズカップだよ。」

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2011年1月 1日 (土)

第34回アメリカズカップ開催地はサンフランシスコに決定!

みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ブログ主とんべえは、久しぶりの日本の正月を満喫しています・・・が、ホンマに寒いっす。折角なので初詣に出掛けましたが、人の多さに驚いて引き返してしまいました。だって、ずっと待ってると寒いんだもん(笑)。

さて、大会運営を統括する独立組織「アメリカズカップ・レース・マネジメント(ACRM: America's Cup Race Management)」は、当初の予定通り12月31日に次回大会の開催地としてサンフランシスコが選ばれたことを発表しました。

ACRM: San Francisco Wins Right to Host 2013 America's Cup

ご承知の通り、昨年2月バレンシアで開催された第33回大会においてアメリカズカップを奪取したBMWオラクルの所属母体ゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)は、米国サンフランシスコをベースとするヨットクラブです。その為、BMWオラクルのオーナー、ラリー・エリソンもカップ奪取直後からサンフランシスコに最初のチャンスを与えたいとの意向を明らかにしていました。

これに対し、サンフランシスコ市側も大会誘致に積極的な姿勢を見せていましたが、開催地整備に伴う巨額な財政支出に対する異論も出ていました。

一方、長年大会を開催してきたニューヨーク・ヨットクラブのお膝元、ニューポートからも積極的なアプローチが続けられていたこと、さらにはセーリングに対する注目度が依然として高く、スポンサー獲得も容易である欧州(イタリア)からの誘致もあったことから、年内には結論がでないのではないかという観測も出ていましたが、最終的には当初案へ戻ったような形での決着となりました。

これはACRMが発表したYouTube映像です。前回大会終了直後にラッセル・クーツが語った「大都市の目前でエキサイティングなセーリングシーンを展開し、セーリングの素晴らしさをアピールする」が現実のものとなりそうです。

かっとびカタマランでのアメリカズカップ、ちょっと楽しみになってきました。はやくサンフランシスコへ引っ越さねば・・・

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2010年12月23日 (木)

BMW、アメリカズカップから撤退。

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2002年から冠スポンサーとしてチーム運営に参加し、今年2月の第33回アメリカズカップにおいて念願のカップ奪取に成功したBMWでしたが、12月31日をもってオラクルレーシングとのパートナーシップを解消することが発表されました。

BMW ORACLE Racing: BMW retires from the America's Cup.

ということで、今後「BMWオラクル」も単に「オラクルレーシング」と呼ばれることになるのでしょう。ボートのデザインも、きっとこんなカンジ↓

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新たにオーストラリアからの挑戦が発表される一方で、12月31日の期限を前にサンフランシスコ、ニューポート間での開催地をかけた綱引きも活発化しています(大ドンデン返しでイタリアになる可能性も消えてません)。

このところ超多忙で、日本にいるときは毎年欠かさず出席していたJ/24の全日本も、ことしはついに欠席してしまいました・・・(よのすけさん、ゴメンナサイ・・・と思ったら、日本におられなかったのですね(笑))

そんな状態のため、このブログもほとんど放置状態ですが、年末年始には少し時間をとって、ここまでの情報を整理したいと思っています。

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