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2007年10月21日 (日)

ギリギリの交渉

さてさて、続きです。

イギリスのTelegraph紙によると上記提案を拒否されたエルネスト・ベルタレリは、当初エリソンが提訴を取り下げない限り交渉に応じないとしていた強硬姿勢を軟化させ、9月27日にエリソンへ直接電話をかけます。(http://www.telegraph.co.uk/sport/main.jhtml?xml=/sport/2007/09/29/sosail129.xml)
電話では双方とも10月22日に法廷で争うことだけは避けたいということが確認されたとされています。

Telegraph紙は同時にラッセル・クーツの下記コメントを紹介しています。
「前回大会のプロトコルは完璧に機能していたんだ。それに対し今回のプロトコルは、特に基本的な公平性が台無しにされるような変更が何故必要だったのかという点を全く説明できていないんだ。」

その後もSNG/ACMとGGYCの交渉は継続します。その内容はGGYCのウェブサイトや、各マスコミから通じて入ってくる双方関係者のコメントで断片的に垣間見ることができましたが、ここでは割愛します。

そして、タイムリミットを直前に控えた10月20日、GGYCは下記プレスリリースを発表しました。(http://www.ggyc.com/071020-GGYC_final[1].doc)
要旨は下記の通りです。

1. GGYCは10月17日に和解提案書をSNGへ提出した。
2. 他のチャレンジャーチームも上記和解提案書には基本的に同意しており、和解は目前と思われた。
3. しかし、SNGは単にエルネスト・ベルタレリが個人的に反対であるからというだけで、和解提案を拒否した。
4. かつてアメリカズカップでは、ボートのデザインやルールは防衛者が一方的に発表してきたのではなく、防衛者と挑戦者達の合意の下で決められてきた。
5. 我々は単に現在SNGが検討している新しいルールを開示するように求めているだけなのである。
6. 今日我々が受け取ったアリンギのレターにより、我々の要求は全て拒否された。こうなっては、もはや法廷で争うよりない。

ということで、交渉決裂。もはや法廷でシロクロつけるよりないという段階にきました。もしSNGが勝てば、BMWO&クーツは次回大会に出場できないと言われていますし、もしBMWOが勝てば、世紀のミスマッチといわれた1988年大会同様、マルチハルボートでの対戦が来年開催されることになるかもしれません。

しかししかし、ギリギリの交渉はまだ終わっていないのでした。

(つづく)

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