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2008年10月31日 (金)

エルネスト・ベルタレリへのインタビュー

Ernestobertarellipresidenteactual16

これまで比較的オラクル寄りの意見をお伝えしてきたので、ここらで少しアリンギ側の主張をお伝えしましょう。

話は少し前後しますが、10月6日フランスのフィガロ紙にエルネスト・ベルタレリのインタビューが掲載されたのでご紹介します。(稚拙な翻訳ですがご勘弁を。)

http://www.lefigaro.fr/sport/2008/10/06/02001-20081006ARTFIG00253-ernesto-bertarelli-trouver-un-accord-equitable-.php

フィガロ(以下FG):ラリー・エリソンとの会談はどうでした?

ベルタレリ(以下EB):私としては非常に良かった。セーリングに対する情熱を共有できたし、考え方もかけ離れているわけじゃないこともわかった。しかし各論の部分に"悪魔"が潜んでいる。我々のビジョンは非常に近いが、解釈がちょっと違うんだ。でも私は何とかしたいと思っている。我々は何が起きてきたか、そしてこの先何を議論するかについて話し合った。これはラリーとだけじゃない。私はこの週末サン・トロペでアメリカズカップへの参加に興味を持っている連中の話を聞き、どうしたら合意にたどり着けるかを探ってきた。

FG:BMWオラクルは、もし前回同様の伝統的なカップに戻るのであれば、提訴を取り下げても良いと言っていますが?

EB:何度も何度も同じ話を繰り返したって意味がないよ。巨額な資金投入を避けるため、次回をワンボート・キャンペーンとすることは皆が望んでいることだ。より多くのチームが参加可能となる予算規模でレースができるような解を見つけなければならない。

FG:あなたにとって理想的なカップとは?

EB:より低コストで、複数チームが参加でき、そして一般大衆やスポンサー、メディアの興味を最大限ひきつけられるものだ。

FG:アメリカ人たち(オラクル)はどうしたがっている?

EB:率直に言うと、私にはよくわからない。去年交渉が暗礁に乗り上げたとき、私はプロトコルに関して13の修正案を示して、チャレンジャー、特にBMWオラクルに大して非常に重要な選択を提示した。我々は彼らに新しいボートのルールを選ぶ自由を与え、オラクル以外のみんながそれに合意したんだ。オラクルは我々が挑戦者決定ラウンドへ出場することに意義を唱えていた。でもワンボート・キャンペーンをルール化するとなると、これでは我々のチームからトレーニングや開発のチャンスを奪ってしまうことになる。まるでテニスの全仏オープンの決勝に、一切の練習も試合もなくいきなり出場させられるみないなもんだ。

FG:「贈与証書」は、防衛者側に一定のアドバンテージを認めていますが?

EB:はっきり言ってあれは私が書いた物じゃない。あの「贈与証書」は、例えばラファエル・ナダルがウィンブルドンで勝った後、「今後全英オープンはクレーコートで行うことにする」と宣言しているような代物だ。あの証書はカップの勝者にレースの開催地とルールの選択権を与えている。150年ずっとそうだったんだ。にもかかわらず、私は多少なりとも公平にしようとしてきた。この経済状況下、カップを一部の大富豪達だけのものから解放するには、コスト削減は不可欠だ。これが私の最大の目的なんだ。

FG:オラクルとは合意に達するでしょうか?

EB:基本的にはイエスだ。実際私は彼らが訴訟を取り下げるのを待っている。

FG:でも彼らは上告しました。

EB:勝訴した所でマルチハル対決が待っているだけで、一体彼らにとって何の意味があるのか私にはわからない。だから我々もマルチハルの建造を続けている、完成にはまだ遠いがね。私はラリー・エリソンと前向きな会談を持ち、合意に向けて大きく前進したという印象を持っている。しかしいざ実行に移すと、話が違ってきている。トム・イーマン(GGYCスポークスマン)が会談後に発表したプレスリリースは内容がはっきりとしないものだったし、今のところラッセル・クーツも全然協議を前に進めようとしていない。

FG:すべて徒労であったと?

EB:そうだ。我々が勝利した日以降、我々は絶えず批判にさらされ続けてきた。我々がマネジメントしてきたバレンシアでの32回大会が大成功であったにも拘らずだ。私はもう一度あの成功を再現しようと、必死になっているだけなんだ。スポンサーを繋ぎ止めるためにも、我々はワンボート・キャンペーンでの2009年開催を提案した。しかし、訴訟沙汰のせいで一年たっても何も進んでいない。

FG:なにか後悔することはありますか?

EB:ある。我々は根本的な間違いを犯した。あの本当にすばらしかった32回大会の後、充分な説明もなくプロトコルを提示する前に少し時間を置くべきだった。我々のもつビジョンに対するコミュニケーションが非常に悪かった。その結果、我々は大きな代償を払うことになった。しかし一年経ってみて、我々のビジョンはどうやら悪くなかったのだということがわかってきた。私は自信を持っているし、公平な妥協点を見出すために全力を尽くすことが、私の義務だと感じている。これは同時に我々と反目する側にとっても、受け入れられるものでなくてはならない。

FG:あなたはオークランドで開催されるルイヴィトン・パシフィック・シリーズに参加するつもりですか?

EB: 私には理解できなくなっている。チーム・ニュージーランドは我々を招待する一方で、我々に対する訴訟を起こしているし、ルイヴィトンも「我々はもうアメリカスカップに対する興味を失った。」と言いながら、このイベントのスポンサーとなっている。我々としては参加したいが、次回大会に向けたスポンサー集めの作業に影響がでるかもしれない。

FG:次回アメリカスカップは、いつ開催されるとお考えですか?

EB:皆さんは2010年開催を期待されていると思う。その場合でもバレンシアが第一候補だ。インフラは既に整備されている。もう沢山というほど問題があり、これ以上は増やしたくない。パチンと指を鳴らすだけでアメリカス・カップをオーガナイズすることなんてことは出来ないのだから。

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