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2008年12月 6日 (土)

アリンギとBMWオラクルの"本当に"果てしない争い

米国時間の12月5日、BMWオラクルレーシングの母体であるゴールデンゲート・ヨットクラブ(Golden Gate Yacht Club:GGYC)は、アリンギの母体であるソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブ(Société Nautique de Genève:SNG)と現段階で次回アメリカスカップの挑戦者代表(Challenger of Record:COR)として認定されているクラブ・ナウティコ・エスパニョール・デ・ベラ(Club Náutico Español de Vela:CNEV)が去る11月13日ニューヨーク州最高裁判所へ提出した答弁書に対する反論となる、追加趣意書を同裁判所へ提出しました。

この追加趣意書は合計26ページにも及び、とても読む気になりません。その辺りはGGYCも心得たもので、ハイライトを自身のウェブサイトにアップしています。しかし、ハイライトですら4ページもあるので読む気がしなかったところ、我らの強~い味方バレンシアセーリングが、そこからさらに注目点を抜粋しアップしてくれました。それではその抜粋の中身を見てみましょう。

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何故GGYCは提訴に至ったか?

SNGとCNEVは、次回アメリカスカップの運営方針を示す新プロトコルを余りに一方的に策定、合意したため、第32回大会に出場した6チームはこれを非難し、また長年に渡り良好な関係を築いてきたルイ・ヴィトンも、アメリカスカップとの関係を解消するに至った。この状況を受けてGGYCは、贈与証書に記された条件の遵守をSNGに求めるため本訴訟を起こした。これまでも繰り返し強調してきたとおり、GGYCは大きな成功を収めた第32回アメリカスカップと同様の公平なルールの下、複数のチームが従来と同じモノハル艇によって参加するイベントの開催を望んでいる。

贈与証書は何を要求しているか?

贈与証書の要件は、挑戦者代表(Challenger of Record)が防衛者から独立した存在であり、またヨット界の頂点に立つイベントへ挑戦するに足るだけの能力と実績があることを前提に制定されている。贈与証書は同時に、挑戦者代表が単なる書類上の存在ではなく、「組織化されたヨットクラブ」であり、海上において「年次レガッタ」を開催した経験があること明確に求めている。

もしSNGとCNEVが勝訴した場合、贈与証書に記された「組織化されたヨットクラブ」であることという要件は全く意味を持たなくなってしまう。CNEV自身、自らが形式的な存在であることを否定していない。即ち、CNEVはデサフィオ・エスパニョール2007の運営母体であったレアル・フェデラシオン・エスパニョール・デ・ベラ(Real Federación Española de Vela:RFEV =スペイン王立セーリング連盟)のもうひとつの顔の過ぎず、ヨットクラブでないことは明確である。

CNEVは「組織化されたヨットクラブ」ではない。そこには数名の役員が名義上存在しているだけで、ボートも施設も電話番号もない上に、ヨットクラブ員すら全く存在していない。SNGのレーシングチーム(=アリンギ)の顧問弁護士もCNEVが「ペーパークラブ」であることを認めている。昨年SNGへ挑戦書が受理された段階で、CNEVは如何なるレガッタも開催した経験がなかったことを、SNGとCNEVの双方が認めている。CNEVは挑戦表明のほんの数日前に結成されただけなのである。

実際CNEVですらSNGの強引な贈与証書の解釈に同意していない。CNEVの答弁書も認めているとおり、「組織化されたヨットクラブ」と「法人組織」は、挑戦表明の段階で満たされていなければならない贈与証書の要求事項なのである。

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しかしまぁ、見事なまでの対決姿勢です。つい数日前には「必要な情報さえくれれば提訴を取り下げ和解する用意がある」などと言っていたのに、こんな文書を法廷に提出されたら、アリンギだって情報開示する気なんか全然起こらないでしょう。

これは法廷で白黒つけるまで、トコトン争うということになりそうな気がします。

でも、せめてクーツが情報開示の期限とした来週の月曜までは、アイレ・チャレンジ経由の対話が進んで、大どんでん返しで道が開けることを少しだけ期待しとこっと。

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