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2008年12月 2日 (火)

ルイ・ヴィトンがアメリカスカップへ帰ってくる

最初の公式発表から2ヶ月以上経ちましたので、既にご存知の方もおられるとは思いますが、エミレーツ・チーム・ニュージーランドとその母体であるロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スコードロン(Royal New Zealand Yacht Squadron)は、2009年1月30日~2月14日にかけてルイ・ヴィトン・パシフィック・シリーズ(Louis Vuitton Pacific Series)というマッチレースイベントをチームの母港、オークランドにて開催します。

アリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリが率いるアメリカスカップ運営組織、アメリカスカップ・マネジメント(ACM)との確執から、昨年一旦はアメリカスカップからの撤退を表明していたルイ・ヴィトンでしたが、20年以上に渡り両者の間をコーディネートしてきたルイ・ヴィトンの ブルーノ・トルブレ(Bruno Trouble)は、ベルタレリの商業主義に加え、アリンギとBMWオラクルの法廷闘争でおかしくなってしまったカップの現状に一石を投じる為、チーム・ニュージーランド代表のグラント・ダルトンと協力してこの大会を立ち上げることを決意したとのことです。

アメリカスカップに対する想いを語ったトルブレのインタビューがニュージーランド・ヘラルド紙に掲載されていますが、これは折を見てご紹介します。ちなみにトルブレ自身オリンピック、アメリカスカップに出場経験のあるセーラーです。

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(写真はルイ・ヴィトンの巨大マークブイに乗るブルーノ・トルブレ)

レースはマッチレース形式で、昨年の第32回アメリカスカップへ出場したチーム、次回大会への出場を表明しているチームを含め、当初下記12チームの出場が予定されていました。

Emirates Team New Zealand – New Zealand

Luna Rossa – Italy

BMW Oracle – USA

K-Challenge – France

Mascalzone Latino – Italy

Team Origin – Great Britain

China Team – China

Team Shosholoza – South Africa

Vasco VASCOTTO – Italy

Team Germany – Germany

Greek Challenge – Greece

Alinghi – Switzerland

また、下記2チームが補欠としてエントリーリストに名を連ねています。

Italia – Italy

Team French Spirit – France

しかし、先週から今週にかけて Mascalzone Latino と Team Germany が経済的理由から相次いでエントリーを取り消しました。ちなみにAFPの報道によると、この大会にヨーロッパから17名のクルーを送り込む費用として3,000~5,000ユーロ(3,600~6,000万円)がかかるということです。このため、現在チーム・ニュージーランドは補欠2チームに出場の意志を確認しており、その状況によっては出場チームにさらなる変更がでるかもしれません。

一方レースは、マッチレースによる勝ち抜き戦方式で行われます。まずは出場チームを2グループに分け、それぞれ予選ラウンドを行います。ホストであるチーム・ニュージーランドもこれに出場しますが、予選ラウンドの決勝には出場しません。そして、予選ラウンドの勝者とチーム・ニュージーランドが改めてルイ・ヴィトン・パシフィック・シリーズの優勝を掛けて対戦することになります。

チーム・ニュージーランドが自動的に決勝へ進むことに対し、ブルーノ・トルブレは「もしチーム・ニュージーランドが決勝に出場しないと、地元ニュージーランドでの注目度が一気に下がるため」としています。(予選ラウンドの途中で引っ込んで、最後決勝に出てくるという方法は、昨年アリンギが発表した第33回アメリカスカップにおけるアリンギの出場方法に似ています。)

レースには4艇のACボート(チーム・ニュージーランドのNZL-84、NZL-92 と BMWオラクルのUSA-87、USA-98)が使用されます。これら4艇にはマッチレースを対等に進める為、性能調整が施され、出場各チームに貸与されます。

この大会には、昨年の第32回アメリカスカップで活躍したセーラー達はもちろん、アリンギとのトラブルから昨年の大会に出場できなかった"ミスター・アメリカスカップ" ラッセル・クーツも出場します。

チーム・ニュージーランドのディーン・バーカーとクーツの新旧キウィ対決、そしてアリンギのバタワースとクーツの旧友対決が、因縁の地オークランドで見られるかもしれないと考えると、なんともワクワクしますね!! レースを見るのがいまから楽しみです!!

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