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2009年5月16日 (土)

次回も次々回もバレンシアだね - ラッセル・クーツ インタビュー

5月12日スペイン・アリカンテで開幕したTP52/GP42の地中海サーキット、2009アウディ・メッドカップへTP52<アルテミス>のタクティシャンとして出場しているラッセル・クーツにバレンシアセーリングがインタビューしていますので、ご紹介しましょう。

Valencia Sailing: Valencia Sailing talks to Russell Coutts

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バレンシアセーリングはラッセル・クーツをつかまえTP52<アルテミス>について、そしてもちろんアメリカスカップについて語ってもらいました。昨日<アルテミス>は不調に終わり、現在総合6位につけています。

バレンシアセーリング(以下VS): 昨日のレースはどうでした?

ラッセル・クーツ(以下RC): 昨日は本当に素晴らしいコンディションでレースには最高の1日だったね。僕らのチームに関して言えば、第1レースは上手くいったけど、残り2レースはイマイチだった。

VS: <アルテミス>は昨日2位-9位-7位ということで、現在総合6位につけています。チームの実力からすると余り芳しい結果といえませんが、後半2レースでは何があったのですか?

RC: 第2レースでは我々が新艇に不慣れなことから起きたトラブルがあった。第3レースではスタートを失敗し、また幾つかのミスもあった。4位から7位までは紙一重だったね。このレベルのレガッタでは、ちょっとしたミスで簡単に順位を落としてしまうんだ。

VS: 新しい<アルテミス>のスピードとパフォーマンスはどうですか?

RC: 本当に素晴らしいボートだと思うよ。よくデザインされているし、本当に気に入っている。素晴らしいボートであることは間違いない。

VS: TP52の他の新艇、特にエミレーツ・チーム・ニュージーランドの新艇と比べてどうでしょう?

RC: 僕らのボートの方がオールラウンダーでずっといい。

VS: 今年のアウディ・メッドカップはまだ4レースを消化したばかりで気が早いかもしれませんが、どのチームが総合優勝争いに絡んでくると思われますか?

RC: チーム・ニュージーランドとクァンタムは最も安定しているから、彼らがシーズン終盤で上位に名を連ねてくるのは間違いないよ。

VS: あなたは素晴らしいセーラーであり、またヨットデザイナーとしても成功を収めています。TP52のクラスルールは恐らく来年改定されますが、どのような変更を期待しますか?

RC: 変更すべきポイントの一つは、セールプランの見直しだね。デュアルバックステーを採用するべきなのは明らかだし、メインセールのセールエリアの拡大も必要だ。

VS: ボートを大きくするべきでしょうか?例えばTP55とかTP60という感じで。

RC: いや、それは全く必要ない。ボートサイズ自体は問題なくて、もう少しパワーが必要なだけなんだ、特に軽風時のね。それとハル側のバラストを少し減らして、その分バルブ重量を増やしてもよいかもしれない。

VS: 現在の難しい経済状況下、ボートに変更が必要となるようなルール改定を行うことは賢い選択でしょうか?

RC: 現状維持にしがみつかないでも、ちょっとした変更で今あるボートをもっとファン・トゥ・セールなものにできるはずだ。今ある手持ちのボートを使い道のないものにしてしまうようなルール改定はするべきじゃない。現行ボートを生かす上手なルール改定は可能なはずだよ。

VS: 例えばカタマランやトリマランになったりはしませんか?

RC: それはないよ(笑)、絶対モノハルさ。その方がいいレースになるしね。船型は問題ないんだ。リグと、もしかするとボートの重量配分も改善すれば、それでいいんだよ。

VS: トリマランの話が出てきたところで、このことについて尋ねないわけにはいきません。今回のニューヨーク州最高裁判所の決定について、どう思われますか?

RC: なんら驚くに値しない決定だったね。実際この決定は既になされていたものと同じだし、もちろん裁判所が前回の決定を覆すなんてことはできないからね。当然の結果さ。

VS: これで第33回アメリカスカップは間違いなく来年2月に開催されるわけで、アリンギはこれから開催地を選ぶことになります。開催地はバレンシアになると思われますか?

RC: そうだね、もし彼らが北半球で開催したいと思うなら、バレンシアでなければならないだろうね。それがアリンギにとっても僕らにとっても良い選択肢だと思う。同時にそれはコストを掛けないで済む解決策だろう。バレンシアはセーリングに適した場所だ。

VS: バレンシアの2月の気候は全く不安定で、明確なパターンといったものがありません。もしアリンギがバレンシアを選んだ場合、あなたにとって不利ではありませんか?

RC: セールやマストのサイズを変えたりすることで、異なるコンディションに対してもヨットを最適化していくことは出来る。強風であれ軽風であれ、どんなコンディションでもヨットの性能を改善するオプションというものがあるんだ。結局のところ、それもセーリングの一部ってことさ。今回のレガッタが良い例で、風速2ノットの日があったと思うと、翌日には18ノットも吹いたりするだろ。

VS: 次回アメリカスカップで、あなたはトリマランに乗り組みますか?

RC: まだはっきりとしたことは判らないけど、現段階で考えるなら多分乗らないと思う。チームにはマルチハルでのセーリングに専念しているメンバーがいるから、その段階でベストチームを編成することだけは確かだ。

VS: 最後に重要なことをお聞きしますが、もしBMWオラクルが第33回アメリカスカップに勝利した場合、その次の大会もバレンシアで開催されるのでしょうか?

RC: それは僕の決めることじゃなく、エリソン氏が決めることだ。でも、彼は従来通り多数チームが参加することになるアメリカスカップを出来るだけ早く開催するべきだと述べており、既にバレンシアには全ての施設が整っている。これらを考えると、出来るだけ早く次々回大会を開催するには、バレンシアが一番いいってことになるんじゃないかな。

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