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2009年6月23日 (火)

エルネスト・ベルタレリ、防衛艇について語る。

このところ何かと忙しくて、1週間に1度の更新がやっとというところですが、アメリカスカップを巡る大きなニュースも少ないので、丁度良い感じです。恐らく8月初旬に開催地が決定されるまでは、こんな状況が続くのではないでしょうか?

さて、先週の話ですが、CNNのセーリング番組「MainSail」のキャスター、シャーリー・ロバートソンは謎に包まれているアリンギの防衛艇の実像を解明するため、スイスまで赴き取材を敢行しました。しかし残念ながらその実体を明らかにすることはできませんでした。

CNN.com: America's Cup boat design shrouded in mystery

まずシャーリー・ロバートソンは、防衛艇の開発・建造を指揮しているアリンギのデザイン・コーディネーター、グラント・シマーにアポをとり、大型テントの中で建造が進むスイス・ビルヌーブを訪れましたが、鉄条網で囲まれた施設内に入ることすら許されず、ゲートでインタビューを行うことになりました。

この中でシマーは、「確かにちょっと異常だけど、オラクルの情報収集活動に対抗しなければならない。だから我々は出来る限り防衛艇の実体を隠すつもりなんだ。それに時間も限られているから、できるだけ早く建造を終えて水上テストに入りたいと思っている。」と語っています。

続いてロバートソンはレマン湖でトレーニングに励むアリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリにインタビューを行いました。以下はそのやり取りです。

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シャーリー・ロバートソン(以下SR): 次回アメリカスカップの日程も決まり、しかもマルチハルでの対決ということで、私自身大変エキサイトしています。同時に多くの問題も抱えていると思いますが如何でしょう?

エルネスト・ベルタレリ(以下EB): 確かにエキサイティングです。私たちがベース内で何を準備しているのか詳しいことは言えませんが、多くが今まで見たこともないようなことばかりです。でもこれがアメリカスカップであり、テクノロジーであり、セーリングスポーツというものを進化させるものだと私は思っています。

SR: 今回の対決は全く新しいものであり、今まで誰も見たことがないとして多くの注目を集めていますが?

EB: 先日私も自分のボートを見に行きました。それまで私自身どんなボートになるかある程度想像していたんですが、実際に現物を見て正直ショックを受けました。マッシブで巨大で強烈な印象を与えるボートであり、本当に早いボートとなるに違いありません。同時にどこかしら危険な感じすらしました。なぜならマルチハルはモノハルと構造が異なり、ハルは水面から離れ空中高く滑空するという特性を持っているからです。

SR: まだ他にもリスクがありますよね。BMWオラクルに比べアリンギは水上でのテストも全く進んでいませんから、彼らがどんなボートで挑戦してくるかを知る必要はありませんか?同時に、あなたにとってこれはサドンデスみたいなものですよね。

EB: 確かにサドンデスです。ご承知の通り私たちは2度カップに勝利しました。一度は挑戦者として、そしてもう一度は防衛者としてです。でも防衛者にとってアメリカスカップはいつでもサドンデスなんです。いつも前回より上手くやるしかないし、成功を続けることができなければカップを失うしかありません。だから、心配しても仕方がありません。

SR: BMWオラクルのボートに注目が集まっていますが?

EB: 良いボートだと思います。基本に忠実なアプローチですし、かなり速そうですから、注意深く見守っていかなければなりませんね。

SR: あなたのカタマランを見せてはいただけませんか?

EB: 残念ながら今はお見せできませんが、もうじきご覧いただけますよ。

SR: じゃあトリマランなら見せていただけますか?

EB: どっちもだめですね(笑)

SR: ひとつ約束していただきたいのですが、あなたの防衛艇が公開されたら乗せていただけますか?私それまで待ちますから(笑)

EB: もちろんですよ。またスイスのマリーナに来ていただければ、その時はお乗せしますよ。

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