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2009年7月 8日 (水)

アリンギ新艇のエンジン公開 & マリー・ジョーンズへのインタビュー(1)

アリンギの新しいモンスターカタマランは、今日ビルヌーブの建造所からレマン湖までロシア製大型ヘリにホイストされ輸送されました。

その模様を伝える写真がアリンギの twitter へどんどんアップされています。

http://twitter.com/alinghifriends

Getting ready for the official photo on Twitpic Lift in progress on Twitpic This cat isn't afraid of flying! on Twitpic No comment! on Twitpic Next stop Le Bouveret on Twitpic

また、セーリング・アナーキーのユーザー数名が現地で作業を見守っており、その模様をACフォーラムで実況してくれています。

Sailing Anarchy Forums: Alinghi launch, Helicopter transport from V to the lake

特に昨日も貴重な写真を多数アップしてくれた Philippe Chaplin が今日も色々とアップしてくれています。Chaplin は撮影者名を明記することを条件に写真の転載を認めてくれていますので、ここでもご紹介しましょう。

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空輸を待つモンスターカタマラン「アリンギ5」  Photo by Philippe Chaplin

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ホイストされるマスト  Photo by Philippe Chaplin

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カバーが外されたエンジン  Photo by Philippe Chaplin

Chaplin が現地で確認したところ、このエンジンは油圧系統の冷却用に使用されるということですが、果たしてどうでしょう・・・

そして、「アリンギ5」は空高く飛んでいったのでした。

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Photo by Philippe Chaplin

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Photo by Philippe Chaplin

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Photo by Philippe Chaplin

さて、一方昨日もお伝えしたアリンギのマリー・ジョーンズに対する BYM News のインタビューの前半を今日はお伝えすることにします。

BYM News: Murray Jones & Dirk Kramers talk about the boat

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7月8日に予定されている空輸作業の数日前、BYM ニュースのエディタ、マリアン・マーティンはアリンギのマルチハル艇の建造が進むスイス・ビルヌーブにあるチームのテントを訪れた。アメリカスカップファンにとっては、”アリンギのマストを支える男”として知られているマリー・ジョーンズにインタビューを行った。

BYM: カタマランの大きさは?

マリー・ジョーンズ(以下MJ): 正確なことは言えないけど、テントの大きさは長さ40メートル、幅30メートルだったよ。(この数値からカタマランは長さ32.5メートル、幅25メートルと推定される。)

BYM: ボートの移動にはロシアのヘリコプターを使用するということですが、スイスで営業中のロシア製ヘリを使用するのですか?あのヘリは5トンしか持ち上げられませんが?

MJ: いやいや、ヘリはシベリアから来るんだ(笑)

BYM: マストは取り付けた状態で空輸するのでしょうか?

MJ: いや、ダミーマストを付けて送る予定だ。

BYM: 正規のマストはどれほどの高さになるか教えてはいただけませんか?

MJ: セーリングを開始したらわかるよ。

BYM: ウィングセイルを搭載するのでしょうか?

MJ: いや、まずはソフトセイルからスタートする予定だ。

BYM: ただ単に「ル・ブラック」を大きくした以外に、どこか違うのでしょうか?

MJ: 確かに「ル・ブラック」の拡大版といえるけど、ハルのシェイプは「ル・ブラック」よりもっと進化している。「ル・ブラック」も当時としては素晴らしかったけど、こいつはもっと新しい技術が投入されていて、レマン湖でも最新式の部類に入るボートだよ。もちろん、一番大きな違いはボートに掛かる荷重だね。小型艇では100トンなんて力は掛からないからね。

BYM: このボートでセーリングするのはどんな感じですか?

MJ: いやぁ・・・ シェイクダウンでこいつに乗ったら素晴らしいだろうね。水上20フィートを滑空しながら風下側のハルを見る・・・ きっと最高だろうね。

BYM: シェイクダウンでは緊張しませんか?

MJ: 間違いなく緊張するだろうね。

BYM: シェイクダウンテスト中に何かが壊れるということはないでしょうか?スペアのハルやその他のスペアパーツは造られていますか?

MJ: ハルのスペアをつくるつもりはないけど、テストの状況によっては新しいハルを造ることになるかもしれないね。

BYM: ということは、このボートは最終的な防衛艇とは違うのですか?

MJ: それはわからないなぁ(笑) もう1艇建造することだってありえるよ。

BYM: エルネスト・ベルタレリ氏はシェイクダウンで舵をとられるでしょうか?

MJ: 多分そうなると思うね。彼はこの手のボートで相当経験を積んでいるからね。

BYM: 実際のアメリカスカップ本戦でも、ベルタレリ氏は舵を握られると思いますか?

MJ: それはわからないな。これは確かに彼のボートだけど、本戦でも彼がヘルムをとるかどうかは、今まで一度も議論したことがないから。

BYM: 「ル・ブラック」と比較して、どれほど大きな荷重がボートに掛かりますか?

MJ: そりゃもっとデカイさ。「ル・ブラック」とは全然レベルが違うよ。メインシートに掛かる力は10倍だね。僕らはこのボートに100トンが掛かるとみてるんだ。フォアとアフトの荷重はフォアスプレッダーを使ってビームへ分散する構造になってる。マストはそこに見えているポールの前方に取り付けられ、全ての構造を適正な位置に保つことになる。

BYM: マストですか?

MJ: そうだよ(笑) シェイクダウン時にこのボートは1本マストだってことがわかるよ。

BYM: ここで作業しているスタッフは、空輸のための準備をされているのですか?

MJ: 詳しく言うと、そこにいる連中はネットを取り付けていて、あっちにいるのはラダーを取り付ける準備をしている。あとコクピット内で塗装作業中だ。

(つづく)

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コメント

はじめまして。スゴイことになってますね。
写真頂きましたけどよかったでしょうか?

投稿: j24でびる | 2009年7月 8日 (水) 22時50分

j24でびるさん、こんにちは。

私もセーリング・アナーキーからいただいたものですし、撮影者のPhilippe Chaplinさんも撮影者氏名さえ入れれば再使用を認めてくれていますので、全然OKです。

それに僕自身もJ/24乗り(現在休止中)ですので、その意味でも大歓迎です!

投稿: とんべえ | 2009年7月 9日 (木) 07時49分

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