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2009年8月14日 (金)

ラッセル・クーツ、BMWオラクルのマルチハルについて語る (1)

先日ナイトの称号を受け、”サー・ラッセル”と呼ばれるようになったラッセル・クーツは、現在サンディエゴで行われている挑戦艇「BOR 90」のテストに参加しており、去る8月11日サンディエゴ・コンベンションセンター裏に設営されたベースにおいて挑戦艇の公式発表会に出席すると、8月14日にはニュージーランドへ飛び、ナイトの授与式に出席する等、忙しい日々を送っています。

そのラッセル・クーツ”卿”へ CupInfo.com がインタビューを行っているので、ご紹介しましょう。

CupInfo: Russell Coutts Talks About BMW Oracle's Giant Multi-hull

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サー・ラッセル・クーツを皆さんにご紹介しよう。

アメリカスカップの勝者に3度輝いたラッセル・クーツは、8月14日ウェリントンにおいて大英帝国の騎士という新たな称号を受けることになっている。しかし、BMWオラクル・レーシングのチームメイトにとって、彼は依然ただ”ラッセル”であり、来年2月に開催される第33回アメリカスカップでの勝利を懸け、巨大マルチハル艇を駆ってアリンギと対戦するキャンペーンを率いる指導者なのである。

1日がかりで行われたチームオーナー ラリー・エリソンと俳優ハリソン・フォードによるスピーチを含む記念式典と巨大トリマランの公開帆走の合間に、クーツは彼らのボート、キャンペーン、最近の法廷闘争、そして今後の見通しについて語ってくれた。

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サンディエゴでの記念式典の模様 Photo Copyright: Sail-World.com

「我々はサンディエゴにおいて、ボート性能の向上とレース時における信頼性を確認するための様々なテストを実施している。このテストは開催地へ出発する11月中ごろまで続けられる予定だ。」クーツは続けた。「我々はこの挑戦にワクワクしているんだ。だって、巨大マルチハルでアメリカスカップを懸けて闘うなんて、ワクワクすることだらけだからね。きっと他に類のない対決になると思うし、願うことならスペクタクルなものであって欲しいね。」

スペクタクルな対決となるか否かは、アリンギが開催地として選んだラアス・ル・ハイマの気象条件に掛かっている。同地は風が弱いことで悪名高い -- それはBMWオラクルのトリマランよりアリンギのカタマランにとって好都合なものだ。

「開催地に対する我々の立場は、ラアス・ル・ハイマは贈与証書の条件を満たしていないというものだ。とはいうものの、実際のところ我々はラアス・ル・ハイマについて何もわかっていないんだ。だから、今回の開催地選定に対し反対するかどうかを決める前に、ちゃんとした補給体制がとれるかどうかといったことも含め、まずは現地の状況を確認することにしている。」

「願うことなら、巨大マルチハルの迫力を伝えられるような気象状況であってほしいね。だって、4~7ノット程度の風でレースをするなんて寂しいからね。もしその程度の風しか吹かないとしても、もちろん両チームとも、その風にボートを合わせることができるだろう。でも、12~16ノット、更には20ノットの風を受けて巨大マルチハルが滑空する雄姿を見せられないなんて、アメリカスカップの名に恥じることだと思う。」

「面白いことに、全幅と全長で数メートル違うだけで、両チームのボートサイズは非常に似通ったものになっている。強いて言えばアリンギのほうが若干幅が狭く、恐らくやや軽い程度だ。」

「鍵となるファクターのひとつがマストの高さであり、これに関連して、ボートが如何に軽く仕上がっているかも重要だ。言い換えると、パワーウェイトレシオがどうなっているかだ。もしかすると、両チームともセイルの組み合わせに応じて、マストのサイズを変えることになるかもしれない。」

「計算でいくと、いいレースが展開されるはずだ。40ノーティカルマイルでのタイム差は2分以下になるだろう。だから、もしコンディションが良く、ボートをきちんと走らせることさえできれば、本当に素晴らしいレースになるばずだ。」

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記念式典における「BOR 90」と「アメリカ号(レプリカ)」 Photo Copyright: Sail-World.com

(つづく)

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インタビューはまだまだ続きますが、時間がないので今日はここまで。

しかし、確かにこれだけのハイテク巨大マルチハルのレースが、4~7ノットの風で行われるとしたら、本当にバカげています。見ててもつまんないでしょうね・・・

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