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2009年10月30日 (金)

第33回アメリカスカップはどうなるのか?

昨日お伝えしたとおり、バレンシアでの開催決定と派手にスクープしたバレンシア・セーリングでしたが、その後開催地に関しては音沙汰なしです。アリンギの公式サイトはもとより、他のセーリング関連情報サイトを見ても、今のところ開催地に関して確実な報道をしているサイトはありません。これらの状況をみると、恐らくバレンシア・セーリングと言うよりも、むしろバレンシア市関係者の勇み足というのが本当のところかもしれません。

一方、サンディエゴにしては珍しく天候不順であった火・水曜日とハーバーに釘付けになっていたBMWオラクルの挑戦艇「BOR 90」ですが、昨日10月29日天候回復に合わせ大改造後の初セーリングを行いました。

BMW Oracle Racing: The BOR 90 sets sail again.

この初セーリングの模様は、ラッセル・クーツのインタビューと共にYouTubeへアップされています。

この中でクーツは、チームが正しいアプローチで開発を継続していることに満足していると共に、まだまだ開発は続くと語っています。

また「BOR 90」の映像をみると、ヴァカのセンターボードが撤去されていることが確認できます。

10月26日付の当ブログでもマストステップが前方へ移動されたことをお伝えしましたが、元々その場所にはセンターボードのスロットがありました。

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改造前の「BOR 90」 Photo copyright Gilles Martin-Raget / BMW Oracle

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改造後の「BOR 90」 Photo copyright Kazenotayori

また、9月18日付の当ブログでお伝えしたとおり、これに先立ちセンターラダーも撤去されています。この結果、フライング状態となったとき接水しているのは完全に風下側のアマだけとなりました。アリンギが軽風域での対戦を意図していることが明らかとなってきましたので、BMWオラクルもドラッグの低減を狙った改造を進めていることが判ります。

ところで来年2月に開催される次回アメリカスカップの日程に関しマサニイさんからご質問がありました。

これに関しては、2009年4月8日付で再公布されたニューヨーク州最高裁のカーン判事による裁判所命令に従って開催されることになっています。即ち、

"…the dates for the challenge match shall be the date ten calendar months from the date of service of a copy of this order … the second date shall be two business days thereafter and the third date, if necessary, shall be two business days after the second race."

「対戦日はこの命令書が公布された日付からカレンダー日で10ヵ月後とする。第2戦はその2業務日後、もし第3戦が必要な場合は、第2戦から2業務日後とする。」

という文言に従いますので、第1戦は2009年4月8日の10ヵ月後である2010年2月8日(月)、第2戦は2月10日(水)、第3戦は2月12日(金)となります。(ただし、いずれかの日が開催地の祝日と重なると、その分ずれることになります。) また対戦は贈与証書に従って2戦先勝方式で争われますので、どちらかが初戦から連勝すると第3戦は行われません。

ということで、開催地がどこであろうと、この裁判所命令により来年2月8日に対戦を開始しなければならないことになっています。よって、今から2月8日前後のバレンシアのホテルを押さえておくというのはアリかもしれません。

ところで、前から気になっていたのですが、もしバレンシアのような風が上がる可能性のある場所で開催されることになったとしても、アリンギ側は帆走指示書等でレース開催の風域を限定できるのでしょうか?

実際、第32回アメリカスカップの場合も「海面上6メートルの位置での平均風速が7~23ノットの場合にレースを行う」とされていました。よって、例えば「10ノット以上の場合はレースを行わない」等々・・・

このブログをご覧になっているルールに詳しい皆様、如何思われますか?ご意見頂ければ幸いです。

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