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2009年10月27日 (火)

BMWオラクル、アリンギを再び訴える

米国時間の10月26日、BMWオラクルの所属母体であり、第33回アメリカスカップの挑戦者として認定されているゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)は、アリンギの所属母体であり、現在のアメリカスカップ保持者(受託者)であるソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブはカップ受託者としての責務を果たしていない「受託者義務違反(Breach of Fiduciary Duty)」であるとして、アメリカスカップの管掌機関であるニューヨーク州最高裁判所に提訴しました。

GGYC: Complaint Dated: Oct. 26, 2009

GGYCは同時にプレスリリースを発表し、今回の提訴に至った理由を説明しています。

GGYC: BREACH OF FIDUCIARY SUIT FILED AGAINST AMERICA’S CUP TRUSTEE

このプレスリリースでGGYCは、SNGの「受託者義務違反」として以下の例を挙げています。

  • アメリカスカップの開催権をエサに、裏で大儲けしようとした。
  • アリンギが決して負けないよう、繰り返しルールや審判をコントロールしようと企てた。
  • NY州最高裁が保証したにも関わらず、GGYCの挑戦艇を失格にしようと企てた。
  • ビジネス上の利益を求めるが故、GGYCが必要以上の危険に晒されるにも関わらず、ラアス・アル・ハイマを第33回アメリカスカップの開催地として選定した。

その上で、GGYCは依然来年2月に海上レースで決着をつけることを望んでおり、SNGに代わる適正なレース主催者を新たに指名するよう同裁判所へ求めています。

さて、今回の「受託者義務違反(Breach of Fiduciary Duty)」の訴えを考えるとき、我々は再び「贈与証書」へ立ち戻らねばなりません。何故なら、アメリカスカップは「贈与証書」の規定に従って、前回のレースの勝者から新たな勝者へと”託される”トロフィーだからです。そして今回GGYCは、SNGはカップの”受託者”としての責務を果たしていないと訴えたのです。

もしSNGが”カップ受託者”として不適格として裁判所に認定された場合、次回アメリカスカップは前受託者であるロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スコードロン(チーム・ニュージーランドの所属母体)の管理下、アリンギとオラクルの間で争われることになるといわれています。

米国時間の今日10月27日、アリンギとオラクルは開催地の選定を巡りニューヨーク州最高裁で再び争うことになっています。オラクル側は、わざわざその前日に新たな難題をアリンギへ投げつけたことになります。

果たしてどうなることやら・・・

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