« 【速報】アリンギ敗訴! - 中東でのアメリカスカップ開催は贈与証書に違反 | トップページ | アリンギ、バレンシア市と第33回アメリカスカップ開催で合意! »

2009年10月29日 (木)

What's next?

来年2月に予定されている第33回アメリカスカップの中東ラアス・アル・ハイマでの開催は贈与証書に違反するという判決をニューヨーク州最高裁判所が下したことは一昨日お伝えしたとおりです。

この判決に対するアリンギと所属母体であるソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブ(SNG)からの目立った反応は今のところありません。アリンギの公式サイトに「ラアス・アル・ハイマでトレーニングを継続する」という発表があった程度です。

Alinghi: Alinghi continues with its training plans

一方のBMWオラクル側ですが、スキッパー兼CEOであるラッセル・クーツの声明を所属母体であるゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)のウェブサイトで発表しました。

GGYC: Statement from Russell Coutts, Skipper and CEO BMW ORACLE Racing

この中でクーツは以下のように述べています。

  • バレンシアこそがアメリカスカップを最も短期間で正常化する最良の選択肢であり、世界中のセーリングファンもそれを望んでいる。
  • バレンシアにはアリンギ、オラクル双方が依然ベースを保有しており、またカップを開催するためのインフラも整っている。
  • バレンシア市政府も最大限の協力を約束している。
  • NY州最高裁も、SNGとGGYCが一旦は合意したバレンシアであれば、たとえ北半球であっても開催可能としている。
  • もしSNGが南半球での開催を望むのであれば、至急提示すること。
  • ただし、対戦6ヶ月前という開催地の提示期限を既に3ヶ月近く過ぎているのを忘れないこと。
  • GGYC/BMWオラクル側はSNG/アリンギ側と交渉の席に着く用意がある。
  • SNGは公平な立場のジュリーを任命するようISAFに依頼すべきである。そうすれば、何か問題が起きるたびに裁判所へお伺いを立てなくても良い。
  • GGYC/BMWオラクル側は2010年2月8日から始まる対戦を心待ちにしている。ワクワクするような最新テクノロジーを探求する為、挑戦艇「BOR 90」もサンディエゴでのテストを再開する。

このように、一刻も早い状況打開のため、来年2月のバレンシア開催を求める声は各所で上がっています。当ブログで度々ご紹介している Sailing World のリチャード・グラドエル記者も、ニュージーランドの TVNZ の取材に対し、バレンシアでの開催を期待するコメントを寄せています。

これに対し、スイスのマルチハルセーラーであり、高速外洋トリマラン「グルーパマ3」へクルーとして乗り込むスティーブ・ラブシンは、「『アリンギ5』はバレンシアとはかけ離れた気候条件を想定して設計されており、バレンシアでの開催はありえないだろう。恐らくアリンギは南半球での開催を想定した『プランB』を持っているはずだ」と、スイスの 20minute 紙に述べています。

20minute: Stève Ravussin: «Je ne pense pas qu'ils choisiront Valence»

様々な憶測が流れる中、アリンギは依然沈黙を守ったままです。

私にもこのまますんなりバレンシアで決まるとは思えません。もしかするとアリンギは、赤道無風帯近くの南半球を開催地として提示してくるかもしれません。しかし、もしバレンシア以外の開催地を提示したらと、当然BMWオラクル側は対戦6ヶ月前に開催地を発表することを求めた裁判所の指令を盾に、再び法廷闘争へ持ち込むでしょう。

そう考えるとウンザリしてきますが、「スカトロバット」のブログコーナーに面白い記事がアップされていました。題して「アメリカスカップ解決用『ハンディ・ルーレット』」。

Scuttleblog: Handy America's Cup Resolution Spinner

エルネスト・ベルタレリとラリー・エリソンにこのルーレットを渡して、「四の五 の言ってないで、このルーレットを回して決めな!」・・・だそうです。(南極”ロス棚氷”1%

5769235

|

« 【速報】アリンギ敗訴! - 中東でのアメリカスカップ開催は贈与証書に違反 | トップページ | アリンギ、バレンシア市と第33回アメリカスカップ開催で合意! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: What's next?:

« 【速報】アリンギ敗訴! - 中東でのアメリカスカップ開催は贈与証書に違反 | トップページ | アリンギ、バレンシア市と第33回アメリカスカップ開催で合意! »