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2009年11月11日 (水)

第33回アメリカスカップ レース公示(NOR)発表 - 風速15ノット以上はノーレース!

さて、昨日もお伝えしたBMWオラクルの挑戦艇「BOR 90」のウィングセイルのマストアップの動画が YouTube にアップされています。(そういえば、私の横でビデオを撮っているオジサンが居ました!)

また、湾内を走る姿をハーバーアイランド側から撮った映像もアップされていました。

昨日地元TV局 FOX 5 のライブカム映像は「早送りだと思う」とお伝えしましたが、この映像を見ると、そうでは無さそうに見えますね。ちなみに昨日のサンディエゴは穏やかなコンディションで、精々6~10ノット程度しか吹いていませんでした。しかも完全なシェイクダウンというにも関わらず、このスピードです。全力で走り出したらどうなるのかと思うと、空恐ろしい気がします。

さて、今日「BOR 90」は初めてサンディエゴ湾外へ出て帆走を行いました。

今日も穏やかな1日でしたが、早くも片ハルを浮かせながら走る姿が、セーリングアナーキーのACフォーラムにアップされています。

Sailing Anarchy Forums > Sailing > AC Anarchy > First Ocean day Sailing with Wing Photos

とにかく、当分このハイテクモンスターから目が離せませんね!

さて、昨日お伝えしたとおり、アメリカスカップ防衛者であるソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブとアリンギ側は、昨日正式に次回アメリカスカップのバレンシア開催を受け入れました。

また、同時にレース公示(Notice of Race)も発表されました。

Alinghi: 33rd America's Cup Notice of Race

以前より当ブログでも、もしアリンギがバレンシアでの開催に同意したとしても、帆走指示書等でレース開催の風域を著しく限定したらどうなるか・・・ということを指摘してきました。

これに関し、今回のNORにざっと目を通したところ、やはりありました!

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6.7 Wind and Wave Height Limits

To ensure the safety of competitors, officials and spectators, and taking into account the length of the courses to be sailed and the nature of the boats, RRS 27 and RRS 32 shall apply. It is anticipated that races shall be sailed in winds having a windspeed of not more than 15 knots, and in waves of not more than 1 metre in height.

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6.7 風速及び波高に対する制限

競技者、オフィシャル及び観客の安全を確保する為、また帆走コース長並びに競技艇の特性を考慮し、RRS 27 及び RRS 32 を適用する。従って、風速が15ノット以上、また波高が1m以上の場合、レースを行わないことを事前に通達するものである。

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つまり、15ノット以上吹き、波高が1m以上あったら、レースは行わないというのです。(国際セーリング競技規則のテキストを日本に置いてきてしまったので、RRS 27 と 32 が何だったか判りません。どなたか教えていただけませんでしょうか?よのすけさ~ん、お願いしま~す

その為か、レース日程に関しても「2月8日(月) 第1レース、2月10日(水) 第2レース、2月12日(金) 第3レース(必要な場合)」としながら、「2月15日から25日を予備日とする」と明記し、コンディションが整わなければ、レースを行う気がないことを示唆しています。

これだと、もしこれから2月8日の週のバレンシアのホテルを押さえたとしても、その週で1レースすら行われないかもしれません。

それ以前に、これほどのハイテクモンスター同士の闘いの場を、風速15ノット以下という条件に限定してしまうのは、とても悲しむべきことではないでしょうか?

この制限に対し、今のところGGYC/BMWオラクル側からの反応はありません。クーツの出方は如何に??

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コメント

AC32の7月のバレンシアの海面は、波は少なかったと記憶してます。たぶん15ノット=1mというのがバレンシアの海面の特徴ではないでしょうか。当然下限もあり8?9?ノットでだったと記憶してます。7月の曇りから晴天の時の風だと思います。2月の海面のことはよく分かりませんが、レースは、8-15ぐらいで、晴れ(やや曇り)た日にやるということでないでしょうか。

投稿: dragon | 2009年11月11日 (水) 22時47分

AC32の場合「海面上6メートルの位置での平均風速が7~23ノットの場合にレースを行う」とレース委員会から発表されていました。

2月のバレンシアに関しては、「ある日は20ノット以上吹いたかと思うと、翌日はベタということはよくある」という主旨の発言を、今年の初め頃クーツがしていました。

よって、15ノットというのは取り立てて軽風という訳ではないのでしょうが、先日江ノ島で行われたOPの全日本ですら、20m以上のコンディションで争われたということですから、"ヨットレースの最高峰"として如何なものかと・・・

というより、折角のモンスターマルチハル同士の対決ですから、お互い片ハルを持ち上げて豪快に闘う姿を見てみたいというのが、私の願いです

投稿: とんべえ | 2009年11月11日 (水) 23時07分

sailrocketというビデオがあります。
これを見ると、風の2倍のスピードが出ます。
風より速い!どころではありません。
youtube:
http://www.youtube.com/watch?v=EfJK5ycx_hg
私のブログにご意見がありました。1988年にはすでに、このハードセールアイデアがあったそうです。
1988年のサンディエゴでのACで挑戦艇であるNZが超巨大ハルのヨットで挑戦してきたのに対して、デニス・コナー率いる保有艇はハードウイングセイルのカタマランで挑戦艇を2-0で退けました。
とありました。サンジエゴのセーラー達の20年来の夢の再現なのかなと思いました。巨人・大鵬・卵焼きの世代で、強いものが一番の世代ですが、今回は、挑戦者を応援したくなりましたね。

投稿: dragon | 2009年11月12日 (木) 04時59分

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