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2009年11月28日 (土)

「アリンギ5」 バウスプリット延長

久しぶりにアリンギ側の話題です。

中東ラアス・アル・ハイマ(RAK)で開発テスト中であるアリンギの防衛艇「アリンギ5」は、現地時間の11月27日改造作業を追え、これまでより大幅に長いバウスプリットを装備しました。

Alinghi: A longer bowsprit for Alinghi 5

正確にはわかりませんが、完成直後の写真(下)と比較すると、かなり延長されているように見えます。

2009_07_06_055c

Photo by Philippe Chaplin

今回の改造目的に関し、アリンギのデザインチーム・コーディネーターであるグラント・シマーは以下のように語っています。

「バウスプリットの延長によって、セイルエリアの拡大とダウンウィンド時のボートバランスの改善が期待できる。アップウィンドに対しては何ら影響なく、ダウンウィンドにおけるボートのパフォーマンスにだけ効果がある。」

先日のニューヨーク州最高裁判所上訴部での口頭弁論において、ソシエテ・ノーティーク・ドゥ・ジュネーブ(SNG)/アリンギ側は、

  • 開催地選定はカップ防衛者に認められた特権である。
  • SNGはRAKでの開催を強く望んでいる。
  • RAKでの2月開催が11月1日~5月1日の北半球開催を禁止している「贈与証書」に違反するのであれば、日程を5月まで延期してでも、RAKで開催する。
  • 満載水線長の計測方法に関しても、カップ防衛者に決定権がある。
  • よって、カップ防衛者に絶対的特権を認めた「贈与証書」に基づき、先の判決の棄却を求める。
  • 万一この訴えが認められないのであれば、来年2月バレンシアでの対決に応じる。

という主張を行っています。

ということで、アリンギは日程を延期してでもRAKで開催すると、依然中東での開催に固執しています。それを前提とした防衛艇を建造したのですから、当然といえば当然ですが。(その一方で、既にバレンシア行きのコンテナ船をチャーターしたとの情報もあります。)

今回のバウスプリット延長は、とことん軽風仕様を追求するアリンギ側の姿勢を示したものと言えるでしょう。

さて、一方サンディエゴでは、同じく11月27日BMWオラクルの挑戦艇「BOR 90」が最後のセーリングを行い、またもや素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。ブログ主とんべえもサンディエゴ・ベイで山ほど写真を撮ると共に、帆走を終えた「BOR 90」が戻ってきたチームベースを訪れ、チーム関係者から面白い話を聞くと共にお土産ももらってきました。

その情報はサンクスギビングの話題と合わせ、後ほどアップします。

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コメント

頑張りますなぁ
中東マネーも陰りがでてる事もあってひくにひけないんでしょうか
折角防衛側が好き勝手出来る古き悪しき伝統を無くそうとしてきたのに

投稿: まなてぃ | 2009年11月29日 (日) 06時56分

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