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2010年2月14日 (日)

【速報】BMWオラクルが連勝、アメリカスカップは15年ぶりにアメリカへ!

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Photo Copyright: Guilain Grenier/BMW ORACLE Racing

結果的に大差がつきましたが、見応えのあるレースでした。

風の振れや強弱がアリンギに有利に働いたこと、またレース途中からベルタレリに代わってヘルムをとったロイック・ペイロンが素晴らしいステアを見せたことから、予想に反し前半は接近戦となりましたが、上マーク回航後は、最高速度33ktをマークしながら快走する「USA」の一方的な展開となり、最終的にBMWオラクルが5分21秒差で勝利を納めました。

その結果、2月12日に行われた第1レースに引き続き連勝したBMWオラクルは、15年ぶりに"至高の銀杯"をアメリカへ持ち帰ることに成功しました。

なお、今日の第2レースにはBMWオラクルのオーナー ラリー・エリソン、更に15年前カップをアメリカから奪取した張本人ラッセル・クーツも「USA」に搭乗し、共にレースを闘っています。

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スタートの遅れを挽回し、「USA」の前を切る「アリンギ5」 Photo Copyright: Guilain Grenier/BMW ORACLE Racing

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ゴール後ガッツポーズを見せる「USA」クルー Photo Copyright: Guilain Grenier/BMW ORACLE Racing

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高々とカップを掲げるスピットヒル、クーツ、エリソン、コステキ(左から) Photo Copyright: Guilain Grenier/BMW ORACLE Racing

レース後のアリンギ・BMWオラクルの記者会見、及びカップ授与式の模様

Watch live streaming video from bmworacleracing at livestream.com

BMWオラクル関係者のコメント

ラリー・エリソン(オーナー):「全く最高の気分だ。このチームの一員であることを本当に誇りに思うよ。これほどにまで誇らしく感じたことは今までになかったくらいだ。そして長い年月を経てアメリカスカップをアメリカへ持ち帰ることを、この上なく誇りに思う」

「(次回大会の開催地について)まだ一切決めていない。サンフランシスコはもとより、サンディエゴ、ニューポートの人々からの支援を受けて来た。もちろんサンフランシスコの当局とも協議する必要がある。我々の目標は多数チームが参加する次回大会の開催だ。したがって、それらチームのベースを如何に準備するかも検討課題だ。」

「あらゆる選択肢について検討する用意がある。バレンシアは過去2回に渡りカップの開催地として見事な役割を果たしてきた。ご存知のように、元々アリンギはバレンシア以外の場所での開催を計画していたのだが、我々自身がバレンシアでの開催を強く求めた結果ここで開催された経緯もある。第32回大会、33回大会を通じ、バレンシアでのレースを我々は楽しむことができた」

「(次回大会の挑戦者代表:チャレンジャー・オブ・レコードについて)今いえることは、既に挑戦者代表は決まっているということだけだ。第34回大会に関し約束しておきたい。即ち、ジュリーもアンパイアも防衛者から完全に独立した存在となる。次回カップの運営も独立した組織が行い、全ての参加者にとって公平な条件が用意されることになる」

ジェームズ・スピットヒル(スキッパー兼ヘルムス): 「最高の気分だよ。チーム全員がこのボートに全力を投入してくれたお陰で、何の問題もなく2レースを闘うことができた。この気持ちをショアチームのスタッフ、トレーナー、そしてサポートチームと設計チームの全てのメンバーに伝えたい。彼らは本当に素晴らしい道具を僕らに与えれくれた」

「素晴らしいレースだったよ。勝敗はどっちに転ぶかわからなかった。あれほどにまで風が右にシフトするとは思ってなかったから、前半はかなりドキドキしたよ」

ラッセル・クーツ(チームCEO): 「今回は非常に厳しいイベントだった。ほんの2・3ヶ月前ですら、アリンギに勝てるかどうかわからなかった。なぜなら私自身アリンギにいたことがあり、彼らがどんなに手強いかよくわかっていたからだ。僕らのチームの素晴らしい努力が彼らを破る結果に結びついたんだ。アリンギにはまた戻ってきて、是非もう一度アメリカスカップを争ってほしいね」

ジョン・コステキ(タクティシャン): 「物凄いことだよ。僕は25年間もアメリカスカップを勝ち取ることを夢見てきたんだ。だから、とても特別な瞬間だよ。僕らは本当に素晴らしいチームであり、みんなで一丸となって闘ってきたんだ。特にウィングセイルを導入してからは、非常に難しいプロジェクトだったし、何度もテストを繰り返してきた」

アリンギ関係者のコメント

エルネスト・ベルタレリ(オーナー兼ヘルムス): 「過去10年に渡るアリンギの活動を見守ってきてくれた人たちなら、きっと私の今の気持ちを理解してくれることだろう。アリンギのチームで働いたり、チームを応援し見守ってくれた人たちの間には、いつも暖かく、魂がこもった友情があった。だから、これまで我々が築き上げてきたことを心から誇りに思う」

「アメリカスカップの将来は、もはや私が決めることではなくなったから、将来カップがどこへ進むのか見守ろうと思っている。その上で、どうするかを決めるよ」

「連中には戦略があった。彼らにはニューヨークの司法制度からのちょっとした手助けがあった。我々ヨーロッパ人が同じような恩恵を受けようとしても、いつもややこしいだけだった。連中は我々のボートをみて自分たちのボートを改造することができたし、ウィングを導入することもできた。そして、彼らは我々より速かった。だから、かれらは上手くやったよ。もしこれがユーロカップであれば、私にも同じようなことができたかもしれないが、これはアメリカスカップだ。だから、彼らにはちょっとしたアドバンテージがあり、結局カップを取り戻すことに成功したというわけだ。これからどういうことになるか、見守っていこうじゃないか」

「私が思うに、アリンギが残した最大の功績は、アメリカスカップに勝った最初のヨーロッパチームであるということではないだろうか(会場から大きな拍手)」

その他関係者のコメントについては、順次この記事に追記していきますので、改めてご覧ください。

また第2レースの詳細については、ハイライト映像がオープンとなった後、別途アップします。

(当ブログの掲載写真は、33rd America's Cup/Alinghi/BMW ORACLE Racing の使用規則に則り使用していますので、転載はご遠慮ください)

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コメント

こんなのがマッチレースなんでしょうか?
オラクルなんてAC32ではルイビトンカップ敗退ですよ。
アメリカズカップのレースに出ていないです。

投稿: アリンギ派 | 2010年2月14日 (日) 17時16分

いつも詳細なご報告ありがとうございます。決勝は寝てしまいました。
公平なレースに戻るといいですね。

70ftぐらいで、20ノットぐらい出るボートを是非作ってもらい、それで公平に戦って欲しいかな。モノハルでね。

投稿: dragon | 2010年2月14日 (日) 22時04分

カップはアメリカに戻りましたが、エリソンの声を信じるならば、カップはセーラーの下に戻ったのかもしれません。多くのチャレンジャーが集う34回カップが多くのヨットマンを釘付けにすることを望みます。
同時にアメリカズカップが最高のテクノロジーのもと、各国が凌ぎ合う場に再び戻ることを切に願ってやみません。
33回レースは、結果は一方的でしたが、随所に手に汗握る攻防があり、見ている皆が満足するレースであったと思います。
オラクル・アリンギ両者に今夜は乾杯です。
皆、素晴らしいトップセーラーです。

投稿: 海カエル | 2010年2月15日 (月) 08時09分

色々な意味で、まさに歴史に残る一戦でしたね。
これで、また以前のようなACに戻れば嬉しい限りです。
個人的には、やはりモノハルの方が面白いかと思っています。

それにしても、とんべえさん。
おつかれさま。ありがとうございました。
今後もACの情報をお願いしますね。

投稿: キンヤ | 2010年2月15日 (月) 21時40分

アリンギ派さん、こんにちは。

レスが遅くなりゴメンナサイ。

アリンギというチームの素晴らしさは、恐らく誰もが認めるところだと思います。

でも、やっぱりスポーツなのですから、良識あるルールと運営体制の下で正々堂々と闘って欲しいと、私個人的には思います。(これはあくまで私見ですので・・・)

金にあかしたオラクルのやり方にも問題はあったと思います。でも、そうでもしなければ、カップはベルタレリに私物化されていたでしょう。

だって、ニュージーランドがアメリカからカップを奪ったときも、アリンギがニュージーからカップを奪ったときも、そしてアリンギが前回防衛したときも、ちゃんと公平なルールで運営されていたのですから。

アリンギの実力をもってすれば、ルールや運営方法に小賢しい細工をしなくても、充分トップレベルの戦いを展開できたはずです。それを、ベルタレリはどこかで踏み違えてしまったのではないでしょうか?結局カップを失うのが怖かったのではないかと思う今日この頃です。

投稿: とんべえ | 2010年2月25日 (木) 05時15分

dragonさん、海カエルさん、キンヤさん

お返事大変遅くなり、本当にゴメンナサイ。

結果的には大差がつきましたけど、結構面白いレースでしたね。
巨大マルチハルの迫力は、それはそれで楽しいものでした。
今回のカップはハイテク競争が注目を浴びましたが、次回はセーラーとセーラーの戦いにもっと焦点があたるといいな・・・と、個人的には思っています。

それと、国別対抗のカラーも、もう少し色濃く出てくれると良いのですが、今回の勝者であるBMWオラクル自身米国人セーラーは数えるほどしかいないので、これに関しては、ちょっと難しいのかもしれませんね・・・

とにかく、どんなルールが出てくるか、注意深く見守りたいと思います。

投稿: とんべえ | 2010年2月25日 (木) 05時22分

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