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2010年2月11日 (木)

本当にレースできるのか?

中止となった2月10日(水)のコンディションに関し、様々な情報が配信されてきました。

まず、中止の判断をした第33回アメリカスカップ レース委員長ハロルド・ベネットは記者会見で以下のように語っています。

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レース委員長ハロルド・ベネット(NZL) Photo Copyright: Eduardo Ripoll/33rd America's Cup

「海上にはかなりのうねりが残っていたので、レース艇を早々に出艇させることには慎重になるべきだった。だから、8時半ごろ実際にレース海域へ赴き、海面の状態を我々自身で確認する方がよいと考えた。上マークをバレンシア港近くに打つとして、概ね23.5~24マイル沖合いまで出たが、10マイルほど出ると海面が荒れてきて、我々のパワーカタマランはうねりをサーフィングするようになっていた。目的地に到着し状況確認をはじめてみると、海はかなり荒れていた。北東からのうねりが入っていたのに対し、風は西から吹き付けていたから、かなり大きな波が立っていた」

「風に関しては、全く問題ではなかったんだ。17~18ノットは吹いていたから問題なさそうだった」

これに関しては、アリンギのエド・ベアード、ダーク・クラマースもほぼ同じことを語っています。

上記映像でベアードも、北東からのうねりに対し西風による波が入り、風上にボートを向け風速を計測する間も、うねりがトランサムを超えてボートに入ってくるほどだったと言っています。

ちなみに、この映像の後半でクラマースは「アリンギ5」に関する技術解説をしており、搭載されているエンジンはスイスのオートバイメーカー製の4ストロークエンジンで、パワーウィンチや油圧シリンダーを駆動する油圧ポンプの動力源として使用されており、可動式ウォーターバラストの動力としては使われていないと語っています。同時にウォーターバラストに水を供給している映像も見られ、搭載水量について尋ねられたクラマースは、適当にはぐらかしていました。

一方のBMWオラクルですが、こちらはジェームス・スピットヒルが記者会見を行い、今回のレース委員会の決定を支持すると語っています。

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Photo Copyright: Gilles Martin-Raget/BMW ORACLE Racing

「我々としてはレースしたかった。恐らく10時の段階では可能性があったと思う。でも、人ごとのように言うのは簡単だけど、実際はそうじゃないよ。こういったレース運営に対し、ハロルド・ベネットはうってつけの人物だと思う。僕は彼を全面的に信頼している。彼には申し分ない実績もあるから、彼のレース運営どおりに走らせるだけだよ。」

「波のある今朝のコンディションに関して、我々としては問題なかった。我々にはサンディエゴで2~2.5メートルという波の中で走った経験があるからね。もちろん波には周期とか方向といった異なるファクターがあるけど、でも今朝の状況に問題はなかった。さっきも言ったとおり、今回のレース運営は決して簡単な仕事じゃない。僕はハロルドを完全に信頼しているし、彼の決定を尊重している」

ということで、海面の状況としてはかなり悪かったようですが、オラクルはそれでも対応できたと考えているようです。それでもレース委員会の決定を受け入れるということは、基本的に現段階ではレースをしたくないのかもしれません。

何れにしろ、両チームともこんな事態だけは避けたいことでしょう。

ともかく今日2月11日はお休みで、次は明日金曜日です。現地バレンシア・セーリングによると、今日バレンシアには20~25ノットの強い風が吹いている一方で、明日は不安定なコンディションが予想されており、状況は予断を許しません。

Valencia Sailng: 33rd America's Cup - Day 4: Strong breeze

片道20マイルという贈与証書に規定されたレースコースに関し、先日西村一広さんは「葉山沖と初島間でレースを行うようなもの」とコメントされていました。

この言葉は、基本的に関西をベースにレースをしていたブログ主とんべえにとって、今ひとつピンと来なかったので、地図で再確認した所、関西で言うと大阪北港沖にスタート/ゴールライン設置し真西にコースを設定したとすると、上マークは明石海峡大橋を超えた明石沖に設置する必要があります。

従って、大阪湾全体がレース海域となるようなイメージかもしれません。確かにこんな範囲でイーブンなコース設定をすることは、限りなく不可能に近いように思えて来ます。

これに対しベネットも、もう少し妥協した方が良いかもしれないという主旨の発言をしています。ポール・ケイヤードに至っては、もうバレンシアでの2月開催はあきらめ、改めて5月に開催するようアリンギ、BMWオラクル双方で協議すべきだと言い出しています。

ともかく、ベネットは明日も難しい判断を迫られることになりそうです。

最後にモンスターボート「アリンギ5」と「USA」、それぞれのクルーワークを映し出した最新映像が配信されてきました。どうせ今日はお休みなので、これら映像を見ながら、お預けを食っているレーサーたちに思いを馳せてみることにでもしますか。

こんなマネとても私にはできません。彼らは間違いなく世界のトップセーラーですね。

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コメント

なかなか始まりませんね。
でもとんべえさんがいろいろ載せてくれるので気分だけは盛り上がってます。
ところで落水者の扱いが気になってます。
デッキがあるのかもよくわからないような両艇ですから、
ちょっとしたことで落ちそうです。
でも拾っていたら負けは必至ですよね。
ルールではどうなっているんでしょうね。

投稿: でじ | 2010年2月12日 (金) 02時21分

でじさん、こんにちは。

たしか、落水者は拾うことになっていたと思います。多分。

しかし、20ノット以上で走るボートから落ちたら、つらいでしょうね・・・

それでなくても、冬のヨーロッパの海水は冷たそうです

投稿: とんべえ | 2010年2月25日 (木) 04時56分

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