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2013年2月の記事

2013年2月15日 (金)

AC72は空を飛ぶ!

ブログ再開を宣言しておきながら、長らく放置していて大変申し訳ありませんでした。

実はその間色々とありまして、とにかく近く再び米国へ引っ越すこととなりました。

これから米国よりアメリカズカップの情報をどうお伝えして行くか、またニッポンチャレンジの再興へ向けどういった活動を展開して行くか、様々な課題がありますが、関係者の皆様とご相談しながら進めて行きたいと思っていますので、よろしくお願い致します。

さて、昨年ハデなクラッシュによりドック入りしたオラクル・チーム・USAのAC72は、新しいウィングを得て、サンフランシスコ湾での帆走を再開しています。

オラクルが公式YouTubeチャンネルにサンフランシスコベイを疾走する"USA17"の姿をアップしているので、ご覧ください。(余談ですが"17"はオラクルのラリー・エリソンのラッキーナンバー)

もはやAC艇のカタマランは風下側のハルを水面につけることすらなく、ダガーボード下端の水平翼によってフォイリングしており、その推進力元でもある巨大なウィングセールの威容とも相まって、まさに海面を"飛ぶ"マシーンのようです。

ラダーにはYANMARのロゴが入ってます!

ヤンマーがオラクルとテクニカルパートナー契約を結んだことは、バルクヘッドマガジンさんが報じられているとおりです。

ブログ主とんべえが昨年通ったスクールの恩師(世界的に有名な工業デザイナです)からお聞きしたはなしによれば、元々ヤンマーの技術力を高く評価していたオラクル側からオファーがきっかけであったそうですが、ヤンマー側もヨットレースの最高峰たるアメリカズカップへの参画を以前より狙っていたため、今回のパートナー契約に至ったそうです。

日本企業のなかでも、アメリカズカップのことを忘れていないところはあるんですね。

ちょっと古い情報になりますが、AC72についてラッセル・クーツが、”ちょっとデカ過ぎたかな”と思っていたことをニュージーランドのメディアに対して語っていました。

The Newzealand Herald: Coutts admits big cat a mistake

ニュージーランドヘラルド紙によると、当初クーツはアメリカズカップにふさわしい大きさのボートが必要と思い、72ft のAC72ルールを導入しました。

しかし、アメリカズカップ・ワールドシリーズにおいて、45ft のAC45が充分エキサイティングなレースシーンを展開できていること、72ft というスケールになると技術的課題が増えること、また当時資金繰りに苦労しているチームもあったこと等々から、一昨年のサンディエゴイベントの際、AC72の小型化を参加チームに提案したそうです。

しかし、その提案はチーム・ニュージーランドのグラント・ダルトンに即座に拒否されたそうです。理由はその時点でニュージーランドもアルテミスもAC72の建造を進めていたからでした。結局クーツは提案を取り下げます。

結果、私たちは今この 72ft 大型カタマランAC72が、巨大なウィングによるマキシマムなパワー、フォイリングによるミニマムな水面接触でサンフランシスコベイを滑走する姿を目にすることができているのです。

AC72でのセーリングが、エリソンとクーツが目指すところ、"スペクタクルでエキサイティング"でないわけがありません。

今年のアメリカズカップは必見です!

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JSAFアメリカズカップ委員会は日本のアメリカズカップ再挑戦へ向けて活動しています。

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