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2013年6月の記事

2013年6月25日 (火)

闘いは再び法廷へ?

どうも、きな臭い話が出てきました。

地元サンフランシスコの報道によると、アメリカズカップ・レースマネジメント(ACRM)の大会委員長、イアン・マレーが提示した37項目の安全提言に対する協議が難航している件で、もしこのまま合意に至らない場合、再び裁定がニューヨーク州最高裁判所へ委ねられる可能性があるとのことです。

San Francisco Chronicle: America's Cup dispute could end up in court

この記事でイアン・マレーは、ISAFの国際ジュリー団を交えた4日間の調停協議の結果、「争点はフォイルについたエレベータ(昇降舵)の扱いに絞られてきた」と語っています。

消息筋が San Francisco Chronicle 紙に語ったところによると、チーム・ニュージーランドとルナロッサは、オラクルとアルテミスの使用しているフォイルに装備されているエレベータがルール違反であると主張しているとのことです。

具体的には、オラクルとアルテミスのエレベータに装備されているエルロンが問題視されており、これを持たないニュージーとルナロッサが態度を硬化させている模様です。

ニューヨークを拠点として活動する弁護士であり、アリンギとオラクルが激しい法廷闘争を繰り返した際、詳細な解説(←当ブログでも引用させていただきました)を Scuttlebutt に寄稿してくれたコリー・E・フリードマン氏は、「この国際ジュリーによる調停に不服のあるチームが、オラクルとアリンギの法廷闘争と同様、アメリカズカップの法的管掌者であるニューヨーク州最高裁判所へ提訴する可能性は極めて高い」と語っています。

ルイヴィトンカップの開催を来週に控え、果たしてどうなることか…

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2013年6月23日 (日)

安全は何のため?

アルテミス・レーシングのアンドリュー・シンプソンの死亡事故にともなう安全規定の策定が難航しています。

アンドリュー・シンプソンが生命を落とすことになったアルテミス・レーシングの AC72 の転覆事故を受け、第34回アメリカズカップ運営組織であるアメリカズカップ・レースマネジメント(ACRM)の大会委員長であるイアン・マレーは、37項目からなる安全提言を出し、出場4チームと実施を協議してきましたが、合意に達することができませんでした。

そこでマレーは、かねてより今大会のため... ISAF が指名していた国際審査委員会に調停を依頼、米国時間の昨日6月22日まで4日間に渡り協議を重ねましたが、最終的な結論には至りませんでした。

34th America's Cup: Mediation makes good progress but ends without final resolution

調停が難航している背景について、6月16日付のニュージーランド・ヘラルド紙にわかり易く説明されています。

NZ Herald News: Sportsmanship lost at sea

  • イタリアのルナロッサはニュージーランドでデザインされたボートを使用しているが、軽風下でしかニュージーランドに勝てない恐れがある。その為、ルナロッサは風速制限の上限値を下げることを支持している。
  • (事故の影響で)アルテミスはボートの構造変更を凍結しており、現状ではどこにも勝てそうにない。これまでのところ、彼らのキャンペーンは最悪で、ボートの設計も建造も、そしてセーリングそのものもズタズタな状態にあり、ついには人材まで処分した(スキッパーのテリー・ハッチンソンはクビになり、マルチハルのスペシャリストにとって代わられた)。しかし、AC72の構想が、余りに最先端で、高度なセーリング技術と多額な資金を要求するゆえ、参加チームが激減してしまった現状、大会への社会的信用を確保するためにも、オラクルとしてはアルテミスに大会に留まってもらう必要がある。もし、もっと出場チームがいれば、時間通りにスタートラインへ立てなかったとして、アルテミスは失格になっていただろう。
  • アルテミスは、予定されたレースに出場できないことへのペナルティ:10万ドルの支払いが免除されることになる。そして、8月6日からの開催が予定されているニュージーランドとルナロッサの敗者との敗者復活戦から出場すればよい。これにより、アルテミスは3チーム総当りのラウンドロビンで姿を消すリスクを排除できる。
  • ニュージーランドは強風下で一番速いボートを持っている。元々オラクルが設定した風速33ノットという上限は危険すぎるという点には誰も異存がないが、ニュージーランドはオラクルの規定したルールに則って、より重く頑丈(かつ安全)なプラットフォームをもつ強風仕様のボートをデザインしてしまった。
  • オラクルは、9月のサンフランシスコを想定して軽風仕様のボートを建造している。

シンプソンの生命が失われるという危険な事故が起こってしまったため、レース開催可能な風速の上限値を下げることは当然の動きかもしれません(アルテミスの事故時、30ノットオーバーの風が吹いていたといわれている)。しかし、チーム・ニュージーランドにとって、これは不利な変更です。

前回アリンギからカップを奪った際、オラクルのラリー・エリソンは、次回は15チームの参加を目指すと明言していましたが、結局今回ルイヴィトンカップまでコマを進めたのは4チームだけ。しかも、ニュージーランド以外は、何れも大富豪の資金によって運営されているチームばかり。

唯一の例外であるニュージーランドも、政府からの多額の援助は今回が最後とウワサされており、もうあとがない状況です。

様々な思惑が重なって、チーム間の意見調整が難航しているということのようです。

一方、各チームのトレーニングは続行されています。

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2013年6月16日 (日)

パナソニックがアメリカズカップの公式スポンサーに!

パナソニックが第34回アメリカズカップの公式スポンサーに加わりました。

America's Cup: Panasonic to enhance fan experience as Official Supplier to the America's Cup

北米パナソニックはサンフランシスコ・ベイフロントに設営されたアメリカズカップパークとアメリカズカップビレッジに、5基の大型LEDビジョンと85台の薄型TVを提供し、現場の雰囲気を盛り上げるのに一役買うのだそうです。

チーム・ニュージーランドに対するトヨタ、オラクルに対するヤンマーに続く日系企業のアメリカズカップ進出。ヤンマー以外は現地法人とはいえ、日本企業もアメリカズカップを忘れていない証拠と前向きにとらえて、是非ニッポンの再挑戦へ前進したいですね!

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2013年6月15日 (土)

AC72がサンフランシスコベイで初めて走り比べ

開幕まで3週間を切り、この時期のサンフランシスコベイとしては典型的な風速13~15ノットの状況下、チーム・ニュージーランドとルナロッサが初めて走り合わせをしました。

Emirates Team New Zealand: 72s make race history on San Francisco Bay

チーム・ニュージーのスキッパー、ディーン・バーカーも興奮気味。「レース海面で走り合わせしたのは初めてだけど、スゲーだろ!もぅ燃えてくるね!サイコーだよ」

グラント・ダルトンのコメント 「とにかくサンフランシスコベイのことをもっとよく理解しなくてはならない。調整が上手く行ってるかどうか判断するには、他のボートと一緒に走ってみるのが一番だからね。だから、ルナロッサと走り合わせできたのは貴重だったよ」

同じようで違う2艇のAC72、このモンスターでのマッチレースは、一体どんなことになるんでしょう?

少し長い映像はこちら。

一昔前と比べると、すぐ映像がネットにアップされるようになったから、便利になりましたねぇ。

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2013年6月 9日 (日)

オラクルは予想以上に速い - グラント・ダルトン

5月末にサンフランシスコ入りし、7月開幕するルイヴィトンカップ出場へ向け最終調整を行っているエミレーツ・チーム・ニュージーランドの代表グラント・ダルトンは、セールレーシングマガジンの取材に対し、オラクルの2号艇が予想以上に速いと述べ、警戒感を強めています。

Sail Racing Magazine: Grant Dalton - Emirates Team New Zealand

このインタビューの中でダルトンは、以下のように答えています。

「オラクルをみてたんだけど、連中速かったな。どうやら対策を打たないといけないよ。」

「彼らのボートとウチのボートでは大分違う。ウィングも違うし、ハルも全く違う。彼らの2号艇はフォイリングが改善されているようだし、タックが明らかに速い。我々の想定以上に良く仕上がっている。」

「できるだけ併走しないようにしたから、どっちが艇速が良いか言いがたい。実際連中のほうが我々より併走したがってたけどね。ニュージーにいたときから色々と偵察はしてたけど、ここへきてみると、彼らは驚くほど速いね。」

「実際に海上でオラクルをみて、彼らのボートのことがちょっとわかったよ。どうやら1号艇に比べピッチが改善されているようだね。ともかく彼らには彼らの考えがあり、我々には我々の考えがある。どっちかが正しいってわけだ。」

本番であるアメリカズカップまで3ヶ月。ボートの開発競争もこれからが勝負ですね。

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2013年6月 8日 (土)

アルテミス、カップへの挑戦続行を決定

トレーニング中の転覆によりアンドリュー・シンプソンを失うという悲しい事故からほぼ1ヶ月、挑戦の続行を危ぶまれていたアルテミスレーシングは、シンプソンの葬儀を終えた6月3日チームの活動を再開し、アメリカズカップへの挑戦を続行することとなりました。

Artemis Racing: Artemis Racing Announces Revised Schedule

今回の発表によると、チームはこれから数週間以内にAC72の2号艇を進水し、セッティング作業に入るとのことです。

チームCEOポール・ケイヤードのコメント:「新艇をレースに出られる状態へ持ち込むため、我々は現在24時間体制で準備に取り掛かってるんだ。まだやらなきゃならないことは山ほどあるけど、なんとか7月上旬には進水し、7月末までにはレースへ参加できるようにしたいと思っている」

これに対し、エミレーツ・チームニュージーランド代表のグラント・ダルトンは、Sail Racing Magazine の取材で、「アルテミスには是非戻ってきて欲しい。開幕に間に合わないなら、7月末にルナロッサとニュージーランドの敗者と闘うことになる敗者復活戦から参加してくれても構わない」と発言しています。

悲しい事故を乗り越えて、サンフランシスコベイへ戻ってきた彼らに心から拍手を送りたいと思います。

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2013年6月 4日 (火)

河童の川流れ?

オラクルのスピットヒルがジャイブのため下側のホイールを離れたとき、上側のホイールを誰もホールドしていないのに気が付いて、あわてて戻ったら勢いあまってどぼん。

こういうのを「河童の川流れ」って言うんですかね?

ま、怪我なくてよかったよかった

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2013年6月 2日 (日)

ルイヴィトンカップ開幕まであと1ヶ月 & ニッポンの再挑戦

挑戦者決定シリーズ、ルイヴィトンカップの開幕まであと1ヶ月、オラクル、アルテミスに加え、チーム・ニュージーランドとルナ・ロッサも現地入りし、サンフランシスコベイでの最終調整に余念がありません。

どこが一番速いかな~?

さて、いつかここへニッポンが戻ってこれるよう、ブログ主とんべえは日本セーリング連盟のアメリカズカップ委員会と連携して、ニッポン再挑戦へむけた取り組みを開始しました。

今後の活動は、アメリカズカップ委員会の Facebook の専用ページ に今後順次アップしていきます。

ニッポンの再挑戦へ協力したい!是非やりたい!俺は選手として出たい!選手は無理でも何とか力になりたい!という方は、どんどん声をあげて下さい。これからみんなでムーブメントを起こして行きましょう。

もちろん当ブログも、これからバンバン情報をアップしていきますので、請うご期待!

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