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2014年11月の記事

2014年11月28日 (金)

なぜラリー・エリソンはアメリカズカップにこだわるのか?(2)

先日お伝えしたオラクルチームUSAのオーナー、ラリー・エリソン氏とアメリカズカップの関わりについてストーリーの続きです。

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© ACEA/Photo Gilles Martin-Raget
Business Insider: Why Oracle Founder Larry Ellison NEEDS To Have The World's Greatest Competitive Team

爆弾低気圧の直撃を辛くも乗り切り、1998年のシドニー・ホバートレースを制したラリー・エリソンですが、当初はアメリカズカップに興味がなかったと言われています。

その彼がアメリカズカップに挑戦することになったきっかけについて、斉藤愛子さんが詳しくレポートされています。

斉藤愛子のSailing News: アメリカスカップ2003年情報 #1 ==あれから半年==

1995年サンディエゴで開催された第29回アメリカズカップにおいて、ラッセル・クーツ率いるチーム・ニュージーランドはデニス・コナーを破り、初めてカップをニュージーランドへもたらします。国民的英雄となったクーツは、2000年の第30回大会でも圧倒的強さを見せカップを防衛しますが、その直後チームの主要メンバーと共にスイスの大富豪エルネスト・ベルタレリ率いるアリンギへ電撃移籍してしまいます。

この衝撃的ニュースを<さよなら>のクルーから聞いたエリソンは、「それなら俺も」と自らのシンジゲートを立ち上げたのでした。BMWとジョイントし、BMWオラクルレーシングを設立したエリソンでしたが、2003年の第31回大会、2007年の第32回大会とも挑戦者決定戦(ルイヴィトンカップ)で敗退します。

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© Kazenotayori

一方、アリンギに移籍したクーツは2003年の第31回大会でも圧倒的強さを見せ、母国ニュージーランドからカップを奪い去ります。しかし、その後運営方針を巡りオーナーのベルタレリと対立、結局アリンギを去ります。そして、第32回大会終了と同時にオラクルへ移籍、エリソン&クーツの最強タッグが誕生したのでした。

その後のルールを巡るアリンギとの法廷闘争、そしてモンスターヨット同士の対決となった第33回大会については、2007年から続く当ブログで詳しく記したとおりです。

かぜのたより アメリカズカップ編: 33rd America's Cup (カテゴリー)

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© Jose Jordán/America's Cup Management

まぁ、今振り返ってみると全く先の見えない法廷での争いと、その結果生まれたルール無用の(厳密には19世紀の文書に則った)モンスターボート同士の対決と、かなりエキサイティングな第33回大会ではありました。それまでの"ヨット"というものの概念を完全に覆す怪鳥<USA17>をクーツと共に作り上げたエリソンは、アリンギとの一騎打ちを制し、遂にカップを手に入れるのでした。

エリソンにとっても、この第33回大会と<USA17>は特別な存在であるようで、現在もオラクル本社前に飾られ、また「オラクル・オープンワールド」のコンベンション会場へ引っ張り出されるなどしています。

さて、こうしてアメリカズカップに勝利したエリソンですが、この第33回大会だけで2億ドル(240億円)、さらに昨年の第34回大会には1億5千ドル(180億円)を投じたといわれており、その大半はオラクルからではなく、彼の自己資金から捻出されたともいわれています。

アメリカズカップの憲法である「贈与証書」の規定によると、現在のカップの所有者はエリソン個人でも、「オラクル・チームUSA」でもなく、彼らが所属するゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)ということになります。

GGYCには5名の委員からなる「アメリカズカップ委員会」が組織されており、エリソンとクーツもメンバーとして名を連ねています。よって、実質的には彼ら2人がアメリカズカップの行く末を決められる立場にあるといってよいでしょう。

そして、昨年開催された第34回大会において、彼らが伝統的なソフトセイルとモノハル艇を捨て、ウィングセイルとフォイリングカタマランによるダイナミックなスポーツへとアメリカズカップを変貌させたことはご存知のとおりです。

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©ACEA/Photo Gilles Martin-Raget

エリソンは一体どこをめざしているのか?

この疑問に対し、昨年サンフランシスコの自宅 (桂離宮を模したあの和風大豪邸) でCBSのニュースキャスター、チャーリー・ローズのインタビューを受けたエリソンは、以下のように答えています。

CBS News: Oracle CEO Ellison on America's Cup racing: "It has to be a little bit risky"

「我々はいかにして若者に受け入れられるスポーツになれるかを、他のスポーツと競い合っているところなんだ。セーリングをもっとエキサイティングで現代に合ったスポーツにしなければならない。いつまでも1851年のままというわけにはいかないからね」

----  新しいボートに対して『あれはもうアメリカズカップではない』『やりすぎだ』という批判がありますが?

「オリンピックにプロが出場することにだって批判はある。人は変化が嫌いなんだ。スケボーをオリンピック種目へ加えることにも多くの批判がある」

---- でもそれは別の話ですよね。これは単なる変更というレベルの話ではなくて、それまでの考え方を根本から変えてしまうような大変革です。

「例えばスノボを入れたことも、オリンピックにとって大変革だったといえるだろう。我々はスポーツを時代に合わせていかなければならないんだ」

---- でも、それはカネがかかると同時に危険でもあります。バート・シンプソンの事故はあなたにとって心の痛手となりませんでしたか?

「我々はアメリカズカップをエクストリームでエキサイティングなスポーツにすると決めた。だが、決してセーラーが怪我をするほど本当に危ないスポーツにするつもりはなかった。セーリングの世界は小さい。彼の死は家族が死んだのと同じで、決して忘れられるものではない」

---- この事故が起きたとき『やりすぎた』とは思いませんでしたか?

「それは私も考えた。だが、今は正しい選択をしたと思っている。セーリングを (一部金持ちのスポーツから) 広く経済的にも受け入れられるものにするには、もっと速くて先進的なボートが必要なんだ。テレビで観ても面白くて、若者の間でもっと人気が出るようなスポーツにならなければならない。そのためには、見ている人が少しハラハラするくらいの方がいいんだ」

--- あなたはもうアメリカズカップに勝利したではないですか。なぜラリー・エリソンほどの人物が『よっしゃ勝ったぞ!また最速のボートと最高のセーラーを揃えて何度でも勝ってやるぞ!』というような行動をとるのですか?

「おかしなことなんだが、2回続けて負けた後、私の性格的に負けているうちはやめられないことに気づいた。そして今度は勝った後、性格的に勝ってるうちはやめられないことに気づいたんだ。まるでワナにハマったようなもんだよ。私はタバコを吸わない代わりに、ヨットにハマってるんだ」

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エリソンとクーツがアメリカズカップのスタイルを全く変えてしまったことに、批判があるのは事実です。しかし、このインタビューからはセーリングの将来を憂い、変えていかなければならないという彼の強い信念が感じられます。

確かに昨年サンフランシスコでAC72によるバトルを観たとき、ブログ主とんべえも「こりゃスゲェ!」という衝撃を受けると同時に、ヨットレースが全く新しい次元に入ったことを実感しました。

セーリング人口がどんどん高齢化しているなか、次世代にこのスポーツの面白さを如何にして伝えるか、この命題に対するひとつの回答であることは間違いありません。

今年の9月ラリー・エリソンは長年勤めてきたオラクルのCEOを辞め、CTOに退きました。これによって空いた時間で、彼はこれまで以上にアメリカズカップに深く関わるであろうともウワサされています。これから彼とクーツがアメリカズカップの未来、そしてセーリングの未来に対しどのようなビジョンを示して行くか、今後も注視していきたいと思います。

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JSAFアメリカズカップ委員会は日本のアメリカズカップ再挑戦へ向けて活動しています。

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2014年11月20日 (木)

2017年アメリカズカップ開催地はバミューダに決定!そして第6の挑戦者は・・・

AP通信によると、アメリカズカップの大会運営組織アメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、2017年に予定されている次回大会の開催地にバミューダを選んだということです。

AP Source: Bermuda to Host 2017 America's Cup

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© ACEA

ACEAは現地時間の12月2日ニューヨークにおいて正式な記者会見を予定しているため、APの取材に対しラリー・エリソンとラッセル・クーツ、さらにサンディエゴ、バミューダ双方の関係者も、現時点では一切のコメントを拒否しています。

APの解説によると、バミューダの税制優遇が決め手となった一方で、多くの挑戦者チーム、特にバミューダの選択がチームの資金源であるニュージーランド政府や大口スポンサーにとって余りメリットのないチーム・ニュージーランドには、大きな打撃になるだろうとしています。

なお、APの取材に対しラッセル・クーツは、近く発表される第6の挑戦チームはアジアからの参戦になるであろうことを示唆しています。

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© ACEA / Photo Gilles Martin-Raget

この中に加わるのは?

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2014年11月16日 (日)

なぜラリー・エリソンはアメリカズカップにこだわるのか? (1)

2017年に開催される第35回アメリカズカップの行方を占う上で重要なカギを握っているのは、言うまでもなくオラクルチームUSAのオーナーであるラリー・エリソン氏です。

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© ACEA / PHOTO ABNER KINGMAN

IT企業オラクルの創立者であり、世界有数の億万長者であるラリー・エリソン。その彼が何故アメリカズカップにこだわるのか、興味深い記事が掲載されていたのでご紹介しましょう。

Business Insider: Why Oracle Founder Larry Ellison NEEDS To Have The World's Greatest Competitive Team

Royal Gazette: Ellison's key role in America's Cup decision

2014年版のフォーブス世界長者番付において、総資産494億ドル(5兆7000億円)で第5位にランキングされるラリー・エリソンがセーリングに出会ったのは、1966年カリフォルニア大学でセーリングクラスを受講した22歳のときでした。

すっかりセーリングの虜となったエリソンは、25歳のとき34フィートのレーシングスループ艇を購入します。

彼はセーリングの魅力についてこう語っています。

「誰にも邪魔されず、ただ風のまま旅をする。そんなセーリングの魅力にとりつかれてしまったんだよ」

その後、1977年にオラクルの前身であるSDL(Software Development Laboratories)を設立するなど超多忙となり、最初のヨットは程なく手放してしまいますが、彼のセーリングにかける情熱が失われることはありませんでした。

90年代に入り、エリソンは78フィートのヨット<さよなら>を購入し、高いレベルでのレース活動を開始します。ビジネス同様ここでも彼は素晴らしいリーダーシップとセーリングスキルをみせ、マキシクラスの世界チャンピオンに5度輝きます。

しかし、同時に厳しくつらい事態にも遭遇します。1998年オーストラリアで開催されたシドニー・ホバートレースに、エリソンは自ら<さよなら>のスキッパーとして参加します。

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© Youtube / CYCATV

シドニーをスタートし、タスマニアのホバートまでの630ノーティカルマイル(約1200km)を帆走するこのレースは、元々荒れることで有名でしたが、特に1998年のレースは爆弾低気圧の直撃を受け、最大風速は70ノットにも達し、参加114艇中5艇が船体放棄、66艇がリタイア。わずか44艇が完走する一方で55名がヘリで救助され、死者行方不明6名を出すという最悪のレースとなりました。

このレースでエリソンの<さよなら>は優勝を飾りますが、彼はレースに勝ったのではなく、ただ単に最初の生存者になったに過ぎないと、のちに語っています。

Courier Mail: Larry Ellison says 'never again' to Hobart race

「いつもあれは私の人生を変えた経験だったと思うんだ」

「素晴らしい天候の下、シドニーのハーバーを出発したあと、空は徐々に暗くなると共に風は激しくなっていった。そして12時間後には、当時の大会記録保持者が24時間で到達した地点を、我々は遥かに超えていた」

「つまり、大会記録の倍を超えるスピードで進んでいたんだ。こりゃスゴイぞ。でも一体どうなってるんだ?と思ったのを覚えているよ」

「<さよなら>は21ノット以上のスピードが出ていた。でも私は『そんなはずはない』と言い続けてたんだ。そのときはまだ普通の嵐で、その先に何が待っているか、我々には全くわかっていなかった」

70ノットの風と波にもみくちゃにされた後、風は俄かにおさまります。そのとき彼は「助かった!」と思いますが、じきにそれは間違いであると思い知らされるのです。

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© Youtube / CYCATV

そうです。彼らは爆弾低気圧の"目"に入ったのでした。

「<さよなら>には2台のノートPCを搭載していたんだが、その画面上に映し出される低気圧の中心のほんの右側に小さな"+"マークが表示されていた。実はそれが我々だったんだ。」

「我々は『助かった!』と思っていたが、実はまだ半分に過ぎなかったんだ」

そのときの海の状況は非常に恐ろしいものであったとエリソンは語っています。

「とにかく全てが普通じゃなかった。風の音はそれまで聞いたことがないほど、ものすごくカン高いものだった。空も異常なら波も異常。何もかもが異常だった」

この九死に一生をえるような経験にも関わらず、彼はセーリングへの情熱を保ち続けます。

<<つづく>>

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2014年11月 8日 (土)

It's all about money.

アメリカズカップの大会オーガナイザであるアメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、現地時間の2014年11月5日、来年から開始されるプレイベント「アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の開催地のひとつとして、英領バミューダ諸島が選ばれたことを発表しました。

35th America's Cup: Bermuda to hold America's Cup World Series event in 2015

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Copyright: ACEA

アメリカズカップ・ワールドシリーズ (ACWS) は、2017年に開催される次回アメリカズカップの予選をかねたイベントで、AC45を使用して世界を転戦しながらポイントを競うサーキットシリーズです。

ACEAは2015年からこのACWSを開催するとしていましたが、これまで具体的な開催地や日程は一切発表されていませんでした。今回の発表はその第一号であり、2015年の10月16~18日にバミューダでACWSを開催するということです。

次回アメリカズカップ本戦の開催地を巡り、サンディエゴとバミューダが激しく争っていることは、11月2日付の当ブログでもお伝えしたとおりです。このまま本戦もバミューダで開催されるのか、それともサンディエゴからさらなる譲歩を引き出すための駆け引きなのか、現時点ではわかりません。

ヒートアップする誘致合戦ついて、サンディエゴの地元紙サンディエゴ・ユニオントリビューンは、「大会運営側だけでなく参加する全チームに対し、一切課税しないというインセンティブをバミューダ政府は提示している」と報道しています。

Royal Gazette (バミューダの地元紙): Tension mounts in America's Cup battle

ま、カリフォルニアの税金が高いのは事実ですし、一方バミューダは元々タックス・ヘイブンですからね。

今回の開催地選びに際し、ACEA は各候補地に最大限のインセンティブを求めており、サンディエゴに対しては「10,000泊分のホテルを無料で提供しろ」と要求していたことが明らかになっています。

San Diego Union Tribune: America's Cup wants 10K free hotel rooms

というわけで、12月に予定されている開催地の発表へ向け、カネを巡る駆け引きが水面下で続くことでしょう。

アメリカズカップにはマネーゲームの一面があるのは今に始まったことではありませんが、今回の件に対しユニオントリビューン紙も「It is all about money. (すべてはカネ次第)」と皮肉っています。

そんなカネの話はさておいて、どちらが良いかについてはネット上でも様々な意見がみられます。

サンディエゴ:

  • ○過去に3度アメリカズカップを開催した実績がある。
  • ○多数の観客が世界から集まっても対応できるインフラやサービスが既に存在。
  • ○北米の巨大市場内にあり、大きな経済効果と大衆アピールを期待できる。
  • ×高税率。税制インセンティブも約束されない(らしい)。
  • ×風は弱く、レース海域も狭い。

バミューダ:

  • ○税制インセンティブあり。政府は非課税を約束。
  • ○良い風が吹き、レース海域も広い。ダイナミックなフォイリングを期待できる。
  • ○ヨーロッパからの参加チームが多く、TV放映上有利 (母国との時差小)。
  • ×インフラのキャパに不安あり。
  • ×巨大市場から隔離されており、経済効果も限定的。

さて、どちらが良いでしょう?

ちなみに先日当ブログでサンディエゴの映像をご紹介しましたが、かつてサンディエゴの住人であったブログ主とんべえ (現在は他州在住です) として、一方だけに肩入れしているように映るのも心苦しいので 、バミューダの映像もご紹介します。

いやぁ、サンディエゴに負けず劣らず、綺麗なところですねぇ。

しっかしドローンってすごい!(← え、そこに食いつく!?)

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2014年11月 5日 (水)

スピットヒルがセーラー・オブ・ザ・イヤーに

オラクル・チームUSAのスキッパー、ジェームス・スピットヒルが 国際セーリング連盟(ISAF)の選ぶセーラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。

ISAF: 2014 ISAF Rolex World Sailors Of The Year Announced

今回の受賞は、昨年奇跡の大逆転を果たした前回アメリカズカップの勝利に対してのものです。

スピットヒルのコメント: 「こんな素晴らしいみなさんと一緒に候補者に選ばれるだけでも恐縮なのに、僕が受賞するなんてちょっと申し訳ない気がします。この賞は個人に送られるもののようだけど、僕の場合正確には当てはまらないと思います。サンフランシスコ湾で起きたのは、信じられようなチームの努力の結果であり、僕はその一員であったに過ぎないんです。だから、僕は素晴らしいチームであるオラクル・チームUSAを代表して、この賞をいただくことにします」

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Photo Copyright: ISAF

正直「あれ?今頃?」という気もしますが、昨年は大会直後だったということもあり、選考対象から外れてしまったんでしょうね。

最近のベン・エインズリの精力的な活動を見ていても、やはりセーリングの世界では、アメリカズカップはオリンピックの先にあるもの、オリンピックメダリストたちがその先の究極の目標として目指すものなんだなぁ…とあらためて思います。

ともかく、おめでとう、ジミー!

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2014年11月 3日 (月)

6番目の挑戦者、発表間近か?

2017年に開催される次回アメリカズカップには、現在以下の6チームがエントリーを表明しています。

オラクル・チームUSA <米国:防衛者>

アルテミス・レーシング <スウェーデン>

ベン・エインズリ・レーシング <イギリス>

エミレーツ・チーム・ニュージーランド <ニュージーランド>

ルナロッサ・チャレンジ <イタリア>

チーム・フランス <フランス>

これに対し、イギリスの Independent 紙が近く6番目の挑戦者が発表されると報道しました。

The Independent: Sixth challenger expected to be announced as Portsmouth expects to stage first of the ACWS regattas

エントリーは今年の8月に一旦打ち切られていましたが、大会のルールであるプロトコル(大会議定書)には、レートエントリーも認めるとされていました。

だれがこの銀杯に挑戦するのか、発表を待ちましょう!

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2014年11月 2日 (日)

第35回アメリカズカップの開催地は何処に?

2017年に予定されている次回アメリカズカップの開催地ですが、現在米国サンディエゴか英領バミューダ諸島の2ヶ所に候補地が絞られています。

当初は前回大会の開催地で、現在のカップ保有者であるゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)のお膝元サンフランシスコに加え、ニューポート、シカゴ、そしてサンディエゴとバミューダが候補に挙がっていましたが、早々にサンフランシスコとニューポートが脱落。その後、シカゴとハワイも落選し、現在2候補が残っている状態です。

35th America's Cup: Bermuda and San Diego shortlisted as America's Cup venues

大会オーガナイザであるアメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、年内に次回開催地を発表するとしています。

さて、現在候補に挙がっているサンディエゴとバミューダですが、次回大会にエントリを表明しているアルテミスのサイトに、それぞれの開催地でのレーシングコース案が掲載されています。

Artemis Racing: Statement from the America's Cup Teams meeting

バミューダのコース案

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サンディエゴのコース案

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どちらも大衆の面前でレースを行う”スタジアム・セーリング”を念頭に置かれたものです。

確かに従来のヨットレースは、レースの展開や勝敗が一般の人にはわかりにくいものでした。そのため、2013年に開催された前回のアメリカズカップでは、サンフランシスコのダウンタウンの目前にレースコースが設定され、さらにITを駆使したヴィジュアル化によって、レース展開をわかりやすくしていました。

今回のコース案は、そのアイデアを踏襲したものになっています。

しかし、かつてサンディエゴの住人であったブログ主とんべえにとって、バミューダのことはよくわかりませんが、サンディエゴの案はちょっといただけない気がしています。

まず、サンディエゴ湾内は大衆の面前でレースをするにはよいとしても、風が弱い。前回のようなダイナミックなフォイリングが期待できるのか? さらにシェルター島とコロナド島との間の海域が狭過ぎます。AC45ならともかく、AC62には明らかに狭いでしょう。

とはいえ、サンディエゴは良いところです。積極的に誘致を行っているサンディエゴによって作成されたこのビデオを見てください。

うーん、やっぱりサンディエゴがいいな。

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