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2014年11月 8日 (土)

It's all about money.

アメリカズカップの大会オーガナイザであるアメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、現地時間の2014年11月5日、来年から開始されるプレイベント「アメリカズカップ・ワールドシリーズ」の開催地のひとつとして、英領バミューダ諸島が選ばれたことを発表しました。

35th America's Cup: Bermuda to hold America's Cup World Series event in 2015

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Copyright: ACEA

アメリカズカップ・ワールドシリーズ (ACWS) は、2017年に開催される次回アメリカズカップの予選をかねたイベントで、AC45を使用して世界を転戦しながらポイントを競うサーキットシリーズです。

ACEAは2015年からこのACWSを開催するとしていましたが、これまで具体的な開催地や日程は一切発表されていませんでした。今回の発表はその第一号であり、2015年の10月16~18日にバミューダでACWSを開催するということです。

次回アメリカズカップ本戦の開催地を巡り、サンディエゴとバミューダが激しく争っていることは、11月2日付の当ブログでもお伝えしたとおりです。このまま本戦もバミューダで開催されるのか、それともサンディエゴからさらなる譲歩を引き出すための駆け引きなのか、現時点ではわかりません。

ヒートアップする誘致合戦ついて、サンディエゴの地元紙サンディエゴ・ユニオントリビューンは、「大会運営側だけでなく参加する全チームに対し、一切課税しないというインセンティブをバミューダ政府は提示している」と報道しています。

Royal Gazette (バミューダの地元紙): Tension mounts in America's Cup battle

ま、カリフォルニアの税金が高いのは事実ですし、一方バミューダは元々タックス・ヘイブンですからね。

今回の開催地選びに際し、ACEA は各候補地に最大限のインセンティブを求めており、サンディエゴに対しては「10,000泊分のホテルを無料で提供しろ」と要求していたことが明らかになっています。

San Diego Union Tribune: America's Cup wants 10K free hotel rooms

というわけで、12月に予定されている開催地の発表へ向け、カネを巡る駆け引きが水面下で続くことでしょう。

アメリカズカップにはマネーゲームの一面があるのは今に始まったことではありませんが、今回の件に対しユニオントリビューン紙も「It is all about money. (すべてはカネ次第)」と皮肉っています。

そんなカネの話はさておいて、どちらが良いかについてはネット上でも様々な意見がみられます。

サンディエゴ:

  • ○過去に3度アメリカズカップを開催した実績がある。
  • ○多数の観客が世界から集まっても対応できるインフラやサービスが既に存在。
  • ○北米の巨大市場内にあり、大きな経済効果と大衆アピールを期待できる。
  • ×高税率。税制インセンティブも約束されない(らしい)。
  • ×風は弱く、レース海域も狭い。

バミューダ:

  • ○税制インセンティブあり。政府は非課税を約束。
  • ○良い風が吹き、レース海域も広い。ダイナミックなフォイリングを期待できる。
  • ○ヨーロッパからの参加チームが多く、TV放映上有利 (母国との時差小)。
  • ×インフラのキャパに不安あり。
  • ×巨大市場から隔離されており、経済効果も限定的。

さて、どちらが良いでしょう?

ちなみに先日当ブログでサンディエゴの映像をご紹介しましたが、かつてサンディエゴの住人であったブログ主とんべえ (現在は他州在住です) として、一方だけに肩入れしているように映るのも心苦しいので 、バミューダの映像もご紹介します。

いやぁ、サンディエゴに負けず劣らず、綺麗なところですねぇ。

しっかしドローンってすごい!(← え、そこに食いつく!?)

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JSAFアメリカズカップ委員会は日本のアメリカズカップ再挑戦へ向けて活動しています。

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