カテゴリー「Luna Rossa Challenge」の記事

2015年4月27日 (月)

アメリカズカップは嵐の中

ACEAが突然提案したレース艇の小型化と、それに反対するルナロッサの撤退、さらに続くゴタゴタについては、3月28日4月4日4月6日4月21日の当ブログでお伝えしたとおりです。

このゴタゴタの発端となったレース艇の小型化、およびウワサされる日本チームについてのヒントが、4月19日付のニューヨーク・タイムズ紙(電子版)に掲載されています。

The New York Times: Familiar Shoals for America's Cup: A Spat Over Rules

この記事は、様々な関係者のインタビューを通じ今回の騒動を検証しており、中々興味深い内容となっています。

まず最初に、2003年、2007年と2度に渡りカップに勝利したアリンギ(スイス)のオーナー、エルネスト・ベルタレリが、今回の騒動について語っています。

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アリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレリ © Guido Trombetta / Alinghi

「世界中のみなさんに理解しておいてほしいのは、私がアメリカズカップに出るのを止めたのは、ルナロッサが撤退したのは、そしてニュージーランドがチーム存続の危機にあるのは、全てオラクルの連中がスポーツマンらしからぬ行動をとるからなんだ。スポーツというものは、独立した審判の下、公平なルールがつくられて初めて成立するものなのだから」

えーっと、2007年大会からの2年半に渡るゴタゴタを覚えている人からすると、この発言は殆どジョークですが、ともかくスイスの大富豪ベルタレリさんは、今回突然AC62のクラスルールが破棄されたことにより、友人であるプラダのパトリッツィオ・ベルテッリが2600万ドルをどぶに捨てることになったと語っています。

一方、かつてルナロッサのヘルムスを務めたこともあるオラクルのジェームス・スピットヒルは、ベルテッリを気遣いながらも、今回の変更は必要なものであったと主張しています。

「僕らはアメリカズカップの将来を真剣に考えなければならない。前回、前々回の大会では、大型のマルチハル艇が如何に迫力あるものかが証明されたけど、あれをずっと続けるわけには行かない。僕らは新しいチームを呼び込まなければならない。そのためには、今ここでボートの仕様を固めなければならないんだ」

ベン・エインズリも「今回の変更は必要であった」「参加チームの多数決で承認されたことにより、その手順についても問題はなかった」とコメントしています。ただし、アメリカズカップの憲法『贈与証書』によれば、『ルール変更は防衛者(オラクル)と挑戦者代表(ルナロッサ)との相互の同意が必要』とされているのを、今大会のプロトコルにおいて『参加チームの多数決で変更可能』とルナロッサ自身が変更していたことは皮肉であるとも語っています。

今回のルナロッサの撤退について、ラッセル・クーツは以下のように語っています。

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ラッセル・クーツ © Gilles Martin-Raget / ACEA

「そりゃ、もちろんルナロッサには居てほしいよ。だが、ボートを小型化することによって、間違いなく新しいチームが参入してくることになる。私にいえるのは、日本からのチームがやって来るということだ。そして、そのチームのオーナーが誰かがわかったとき、それがルナロッサより大きいのか、それとも小さいのかということが議論の的になるだろうさ」

また、今回のボートの小型化に関し、クーツはラリー・エリソンの意向でもあることを語っています。エリソンは以前のように自らヨットに乗り込むことはなくなりましたが、クーツによれば、依然深く関与しており、AC45改によるフォイリング映像を送った直後、エリソンから電話があったということです。

「彼(エリソン)は依然イベントの方針決定に深く関与している。彼に動画のリンクを送ったら、数分も経たずに電話がかかってきて『これでアメリカズカップをやればいいじゃないか』と言われたんだ。私も全く同じ意見だったけどね」

クーツによると、前回2013年の大会ではどのチームも1億ドル以上の資金をつぎ込んでいたのが、今回のボートの小型化により3000万ドルまで圧縮できるとしています。

振り返ってみると、アリンギが開催した2007年大会では11の挑戦チームがありましたが、前回大会で最後まで残った挑戦チームは3チームのみ。

そのため、今回ACEAのCEOという肩書きをもつクーツとしては、とにかく参加チームを増やしたいということなのでしょう。しかし、最初に名乗りをあげたオーストラリアのハミルトン島ヨットクラブに続いて、今回のルナロッサと挑戦者が次々と撤退し、今大会も現在挑戦チームは4チームだけ。

さらに、非課税というインセンティブに乗ってバミューダ開催を決めた結果、アメリカのセーリング界からは白けた目でみられ、また、自国政府に投資効果を疑問視されはじめたチーム・ニュージーランドも存亡の危機ある・・・という状況です。

ニューヨーク・タイムズも『アメリカズカップは嵐の真っ只中にあり、最後にどれだけの有力チームが残っているかは疑問である』という言葉で記事を締めくくっています。

前途多難ですが、是非頑張ってほしいものです。

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2015年4月21日 (火)

みなさん、バミューダでお会いしましょう by ACEA

アメリカズカップの大会運営組織であるアメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は米国時間の4月17日、2017年に予定されている第35回アメリカズカップに関連する全レースを、バミューダで開催することに参加全チームが合意したと発表しました。

ACEA: Competitors agree format for 2017 racing

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バミューダの大会会場の予想図 © ACEA

ACEAの発表によれば、ラウンドロビン(総当り戦) x 2回による予選レースの全てをバミューダで行うことでに全チームが合意したということです。

ところがところが、この予選レースはニュージーランドのオークランドで実施すると、今年の2月に発表されていたのです。

この発表を受け、ニュージーランドのキー首相は「全レースがバミューダで開催されるなら、これ以上チーム・ニュージーランドへ血税をつぎ込むことはできない」と発言。すなわち、政府の支援は終わり(we're at the end of the road.)と。

New Zealand Herald: End of the road for funding - Key

これで立場が危うくなったのがチーム・ニュージーランド。

チームのフェイスブックページに「今回の決定にチーム・ニュージーランドは決して合意していない」というコメントを慌ててアップ。しかし、もし政府の支援という大きな柱を失うことになれば、チームの存続自体が危うくなります。引き続きオークランドでのレース開催実現に向け努力するとしていますが、果たしてどうなることか?

一方のACEAですが、突然のルール変更でルナロッサを失ったばかり。これでさらにチーム・ニュージーランドを失うとなると、参加チームは一気に減ってしまいます。何が何でも参加チームを増やさねばなりません。

いまやアメリカズカップ名物となったゴタゴタ。この行方や如何に?

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2015年4月 6日 (月)

こんなものは絶対にアメリカズカップではない: ブルーノ・トルブレ

さて、前回お伝えしたルナロッサ(プラダ)のアメリカズカップ撤退に対し、同じく長年に渡りアメリカズカップを支援してきながら、昨年関係を解消したルイヴィトンのブルーノ・トルブレが、現在のカップの保持者であり、また次回35回大会の防衛者であるゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)、並びにオラクル・チームUSAを厳しく批判しています。

Bruno Troublé: This is definitely NOT the America's Cup

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一番左がブルーノ・トルブレ。 一人置いてラッセル・クーツ © Gilles Martin-Raget / ACEA

以下にトルブレの発言の全文を掲載します。皆さんはどう思われますか?

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私は今、アメリカズカップを巡る熱い論争から離れ、ヴェネツィアにおいてある自分のボートでセレニッシマの春を楽しんでいる。魑魅魍魎たちがアメリカズカップに良かれと、あれこれ画策しているようだが、その結果、カップは死につつある。過去2年間に行われたことは、間違いだらけなのだ。

 

ゴールデンゲート・ヨットクラブと彼らのセーリングチームであるオラクル・チームUSAは、ヨット乗りとしては素晴らしいが、神話を守るという点では全くダメだ。何十年もかけて培われ、またそれゆえルイヴィトンが30年にも渡って関係を継続してきたアメリカズカップのスタイルやエレガンスさというものを、彼らは抹殺してしまった。

 

彼らはハイレベルなパートナーたちを落胆させ、カップの地位を失墜させてしまった。彼らはカップを特別な存在にしてきた素晴らしい先人たちの伝説まで裏切ってしまった。そして、今彼らは、セーリング界と全然関係のないスタイルや人々を対象としたワンデザイン・カタマランによる競争を導入しようとしている。

今あるのは、日焼け止めとフライドポテトの臭いがする安っぽいビーチイベントだ。

こんなもんは絶対にアメリカズカップではない。

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2015年4月 4日 (土)

プラダの退場とルイヴィトンの怒り

米国時間の4月2日、ついにルナロッサ(イタリア)が第35回アメリカズカップ挑戦からの撤退を表明しました。

Luna Rossa: Team Luna Rossa Challenge announces its withdrawal from the 35th America's Cup

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© ACEA / Luna Rossa

ルナロッサ・チャレンジは、プラダの総帥であるパトリッツィオ・ベルテッリが第30回アメリカズカップに挑戦する為1999年に設立したチームであり、アメリカズカップへの挑戦者決定戦を主催してきたルイヴィトンとともに、長年に渡ってアメリカズカップの世界に欠かせない存在でした。

しかし、去る3月25日に第35回アメリカズカップの大会運営組織であるアメリカズカップ・イベント・オーソリティ(ACEA)が、レース使用艇のルールを大幅に変更すること発表。ルナロッサはそれをに反発。最終的に大会からの撤退を表明する事態となりました。

今回ルナロッサの公式サイトで発表された声明文の要旨は、以下の通りです。

  • ACEAによる挑戦チームと防衛チームの多数決により、昨年参加チームの全会一致で決定されたクラスルールが覆されてしまった。
  • 今回のルール変更は実質的に使用艇のワンデザイン化を企てるものであり、19世紀から続くアメリカズカップの伝統に全く反するものである。
  • これはコスト削減を口実に、ボートデザインに対する防衛者側のアドバンテージを増すものでもある。
  • ルナロッサとしても、現行クラスルール中でコストを削減する提案を防衛者側に度々行ってきたが、今回の決定によりそれらも全て廃棄されることとなる。

この決定により、6月にカリアリで予定されていたアメリカズカップ・ワールドシリーズの第1戦もキャンセルされることとなりました。

これに対し、同じく長年アメリカズカップを支援しながら、昨年関係を解消したルイヴィトンのブルーノ・トルブレが防衛者であるオラクルを批判するコメントを出していますが、それについてはこちらをご覧下さい

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2015年3月28日 (土)

突然のルール変更

米国時間の3月25日、第35回アメリカズカップの大会運営組織 America's Cup Event Autority (ACEA) は、参戦コストの削減の為、レース使用艇を小型化するルール変更を発表しました。

ACEA: Significant cost saving measures planned for 2017 America's Cup

前回34回大会で使用された全長72フィートのAC72については、そのボートサイズからコントロールが難しく、導入を主導したラッセル・クーツ自身も「少し大きくしすぎた」と発言していたほどです。そのため、35回大会では全長62フィートのAC62の使用が決まっていました。それを今回さらに小型化するというものです。

今回の変更について、ACEA の広報責任者であるハーヴェイ・シラーは以下のように述べています。

「過去数ヶ月にわたるAC45改での検証の結果、ボートを小型化しても、アメリカズカップに相応しい迫力や技術開発、スポーツ性を維持しつつ、コストを大幅に削減できることが明らかになった」

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AC45改を使用したフォイリングテスト © ORACLE TEAM USA / Photo Balazs Gardi

ACEA によれば、技術革新とフォイリング時間の増加により、小型化したボートでもAC72と同等のスピードが得られるということです。

この変更に対し、ベン・エインズリ・レーシング(イギリス)のベン・エインズリ、チーム・フランスのフランク・カマス、アルテミス(スウェーデン)のイアン・パーシーが、それぞれ歓迎の意を表しています。

ボートの小型化により建造費や開発費の削減は可能です。さらに搭乗するクルーの人数も減る為、トータルでは大幅なコスト削減効果が期待できるでしょう。

しかし、今回の発表にルナロッサ(イタリア)とチーム・ニュージーランドは反発しています。

特に挑戦者代表であるルナロッサは強硬に反発しており、翌日以下のステートメントを発表しました。

Luna Rossa: Statement regarding the proposal of boat change for the 35th America's Cup

  • ルナロッサは今回のルール変更に断固として反対である。
  • クラスルール変更には全チームの合意が必要という大原則が守られないなら、ルナロッサは35回大会から撤退する。

今回の変更により使用艇は62フィートから48フィートへ変更されるといわれています。しかし、これでは元々"練習用"だったAC45と大差なくなってしまいます。さらに40フィート台のボートを使用するサーキットなら、他にもウジャウジャあります。ヨットレースの最高峰たるアメリカズカップのプレステージ性を考えたとき、それで良いのか?という疑問が残ります。それとも、この変更には何か別の意味があるのか?

いずれにしろ、またぞろアメリカズカップの世界がゴタゴタし始めました!(ゴタゴタしだすと俄然元気付く当ブログ(笑))

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2014年11月20日 (木)

2017年アメリカズカップ開催地はバミューダに決定!そして第6の挑戦者は・・・

AP通信によると、アメリカズカップの大会運営組織アメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、2017年に予定されている次回大会の開催地にバミューダを選んだということです。

AP Source: Bermuda to Host 2017 America's Cup

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© ACEA

ACEAは現地時間の12月2日ニューヨークにおいて正式な記者会見を予定しているため、APの取材に対しラリー・エリソンとラッセル・クーツ、さらにサンディエゴ、バミューダ双方の関係者も、現時点では一切のコメントを拒否しています。

APの解説によると、バミューダの税制優遇が決め手となった一方で、多くの挑戦者チーム、特にバミューダの選択がチームの資金源であるニュージーランド政府や大口スポンサーにとって余りメリットのないチーム・ニュージーランドには、大きな打撃になるだろうとしています。

なお、APの取材に対しラッセル・クーツは、近く発表される第6の挑戦チームはアジアからの参戦になるであろうことを示唆しています。

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© ACEA / Photo Gilles Martin-Raget

この中に加わるのは?

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2014年11月 3日 (月)

6番目の挑戦者、発表間近か?

2017年に開催される次回アメリカズカップには、現在以下の6チームがエントリーを表明しています。

オラクル・チームUSA <米国:防衛者>

アルテミス・レーシング <スウェーデン>

ベン・エインズリ・レーシング <イギリス>

エミレーツ・チーム・ニュージーランド <ニュージーランド>

ルナロッサ・チャレンジ <イタリア>

チーム・フランス <フランス>

これに対し、イギリスの Independent 紙が近く6番目の挑戦者が発表されると報道しました。

The Independent: Sixth challenger expected to be announced as Portsmouth expects to stage first of the ACWS regattas

エントリーは今年の8月に一旦打ち切られていましたが、大会のルールであるプロトコル(大会議定書)には、レートエントリーも認めるとされていました。

だれがこの銀杯に挑戦するのか、発表を待ちましょう!

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2014年11月 2日 (日)

第35回アメリカズカップの開催地は何処に?

2017年に予定されている次回アメリカズカップの開催地ですが、現在米国サンディエゴか英領バミューダ諸島の2ヶ所に候補地が絞られています。

当初は前回大会の開催地で、現在のカップ保有者であるゴールデンゲート・ヨットクラブ(GGYC)のお膝元サンフランシスコに加え、ニューポート、シカゴ、そしてサンディエゴとバミューダが候補に挙がっていましたが、早々にサンフランシスコとニューポートが脱落。その後、シカゴとハワイも落選し、現在2候補が残っている状態です。

35th America's Cup: Bermuda and San Diego shortlisted as America's Cup venues

大会オーガナイザであるアメリカズカップ・イベントオーソリティ(ACEA)は、年内に次回開催地を発表するとしています。

さて、現在候補に挙がっているサンディエゴとバミューダですが、次回大会にエントリを表明しているアルテミスのサイトに、それぞれの開催地でのレーシングコース案が掲載されています。

Artemis Racing: Statement from the America's Cup Teams meeting

バミューダのコース案

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サンディエゴのコース案

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どちらも大衆の面前でレースを行う”スタジアム・セーリング”を念頭に置かれたものです。

確かに従来のヨットレースは、レースの展開や勝敗が一般の人にはわかりにくいものでした。そのため、2013年に開催された前回のアメリカズカップでは、サンフランシスコのダウンタウンの目前にレースコースが設定され、さらにITを駆使したヴィジュアル化によって、レース展開をわかりやすくしていました。

今回のコース案は、そのアイデアを踏襲したものになっています。

しかし、かつてサンディエゴの住人であったブログ主とんべえにとって、バミューダのことはよくわかりませんが、サンディエゴの案はちょっといただけない気がしています。

まず、サンディエゴ湾内は大衆の面前でレースをするにはよいとしても、風が弱い。前回のようなダイナミックなフォイリングが期待できるのか? さらにシェルター島とコロナド島との間の海域が狭過ぎます。AC45ならともかく、AC62には明らかに狭いでしょう。

とはいえ、サンディエゴは良いところです。積極的に誘致を行っているサンディエゴによって作成されたこのビデオを見てください。

うーん、やっぱりサンディエゴがいいな。

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2013年8月 6日 (火)

ついにアルテミス登場!結果は?

ついにアルテミスのAC72が登場、ルナロッサとの対戦に臨みました。

セミファイナル 第1レース: ルナロッサ(P) ○ - ● アルテミス(S)

7月に始まったアメリカズカップへの挑戦者決定シリーズ「ルイヴィトンカップ」も今日からセミファイナル。

ここまで全勝のエミレーツ・チームニュージーランドが決勝へ自動的に進むことになったため、残るルナロッサ・チャレンジ(イタリア)とアルテミス・レーシング(スウェーデン)の2チームが、7戦中4戦先勝形式で争います。

5月に不幸な転覆事故を起こしたアルテミスは、大破したAC72の1号艇に代わる2号艇の準備に時間を要したため、これが初めてのレースになりました。

結果はルナロッサの勝利。特にダウンウィンドのボートスピード、そしてジャイブの安定性で両艇の差が顕著でした。

• Course length: 15.83 nautical miles
• Elapsed time: LR – 43:20; ART – 45:20
• Total distance sailed: LR – 18.78 NM; ART – 18.69 NM
• Average speed: LR – 26.04 knots (29.9 mph); ART – 24.75 knots (28.4 mph)
• Top speed: LR – 39.19 knots (45 mph); ART – 40.56 knots (46.6 mph)
• Wind speed: average 16.1 knots; peak gust 20.4 knots

アルテミスにとっては、5月の事故からほぼ2ヶ月のブランクが響いた形になります。アンドリュー・シンプソンを失う悲劇から不眠不休で体制の再構築に取り組んできた彼らです。短期間での挽回は困難かもしれませんが、なんとか頑張って欲しいものです。

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2013年7月28日 (日)

がんばれ、ルナロッサ!

うーん、今日も結果は同じでしたが、ルナロッサは少しずつ良くなっていると思います。

ラウンドロビン5 第1レース: ルナロッサ(S) ● - ○ エミレーツ・チームニュージーランド(P)

今日は15ノットでスタートし、徐々に20ノットへ風が上がるコンディション。風向はいつもどおりゴールデンゲートブリッジ方向から吹き込む南西風。

まずチームニュージーランドがポートエントリー、30ノットオーバーのスピードでルナロッサの前を切りラインから離れます。ルナロッサもジャイブでニュージーを追い、ジャイブ&タックを挟みながら、上手くニュージーを自艇の上に追いやります。そして、ほぼイーブンスタート!…とここまでは良かったんですけど。

スタート直後の加速とピッチングを見ると、やはりキウィの方が一枚上手でした。

しかし、今日何よりも高く買いたいのは、ルナロッサのヘルムス、クリス・ドレイパーが見せた積極性です。スタートでキウィを追い出し、ときとして反対のコースを取るなど、可能性を探る姿勢が見えました(まぁ、あれだけ差があると勝負掛けざるを得ないんでしょうけど)。

なす術なく7分もの大差が開いた前回に比べると、今日のタイム差は3分。まだまだニュージーランドのスターンは遠いですが、この差を少しでも詰められるよう、次回も頑張ってほしいものです。

一方のチーム・ニュージーランドは、前日の単独レース(依然アルテミス欠場中のため)で、普段トリマーとして入っているオーストラリア人グレン・アシュビー(北京オリンピック・トーネード級銀メダル)にヘルムを任せる余裕を見せていましたが、今日はエース、ディーン・バーカーが復帰、磐石なレース運びを見せました。

ホント強いっす。

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